しましまぐるぐるは、学研「いっしょにあそぼ」シリーズの絵本です。2009年に発売されて以降、月齢の低い赤ちゃんも夢中になると口コミを中心に話題となり、今では数ある絵本の中でも高い知名度を誇っています。
しかし、しましまぐるぐるは知っていても同じシリーズの他の絵本は知らない方が多いのではないでしょうか。本記事では「いっしょにあそぼ」シリーズをしましまぐるぐるシリーズとして、魅力やグッズなどを徹底的にご紹介します。
・しましまぐるぐると同じシリーズの絵本がほしい
・ファーストブック選びで悩んでいる
- 0歳の赤ちゃんが夢中になるしましまぐるぐるシリーズ
- 絵本「いっしょにあそぼ」シリーズ商品まとめ!
- 実用的なグッズやおもちゃがたくさん販売中!
- しましまぐるぐるの遊び場「しまぐるランド」はどこにある?
- さいごに
0歳の赤ちゃんが夢中になるしましまぐるぐるシリーズ
しましまぐるぐるシリーズの基本情報
あらすじは?
しましまぐるぐるを含む「いっしょにあそぼ」シリーズの特徴は、なんといってもあらすじがないところです。ストーリー性を排除し、赤ちゃんの目を引く色彩のイラストをたくさん登場させています。そこにリズミカルな文が添えられているので、物語がなくても楽しめるのです。
作者はかしわらあきおさん
「しましまぐるぐる」や「あかあかくろくろ」など、「いっしょにあそぼ」シリーズのほぼ全ての作者は柏原晃夫さんです。「かしわらあきお」「かっしー」などの名義で描かれていることもあります。
なお、シリーズの中で唯一柏原さん以外が描かれているのが「どうぶつのあかちゃん かお」で、作者はSAMi(サミ)さんです。
本の大きさや重さは?定価はいくら?
大きさは18cm×18cmで、大きすぎず小さすぎないサイズ感です。ボードブックなので意外と厚さがあり、測ってみたところだいたい2cm弱ありました。重さは450gと絵本にしては重めなので、かばんに入れるのはお気に入りの1冊だけにした方がよさそうです。
定価は「しましまぐるぐる」「あかあかくろくろ」などのボードブック絵本が968円で、それ以外の布絵本やしかけ絵本は1000円〜2000円、最も高いのが3000円以上するマスコット付きの知育遊び絵本です。
なぜこんなに人気なの?
しましまぐるぐるシリーズが人気な理由はたくさんありますが、わたしは赤ちゃんの心をつかむことに成功しているからというのが一番大きいと思っています。そして、その秘密は赤ちゃんが好む3つの要素にあります。
1.コントラストが強く赤ちゃんでも認識しやすい配色
生まれたばかりの赤ちゃんは目がほぼ見えません。徐々に見えるようになっていく際は、赤や黄色、白・黒などのはっきりとした色から認識しはじめます。しましまぐるぐるにはこういった色が多く使われており、月齢が小さくても見えやすくなっています。
2.いろんな表情の顔がたくさんあって意識が向きやすい
人間はコミュニケーションを大切にしてきた生き物なので、生まれたばかりの赤ちゃんもかなり早い段階で顔に意識を向けることがわかっています。それは現実の顔だけでなく、絵本やイラストでも同様です。
しましまぐるぐるシリーズはさまざまな表情の顔がたくさん描かれているため、赤ちゃんの気を引きやすくなっています。
3.繰り返し模様が目を引く
赤ちゃんは単色に塗られた絵よりも、縞模様や渦巻き模様などの「繰り返し模様」を好むといわれています。それはまさに、「しましま」で「ぐるぐる」です。また、言葉として同じものを繰り返しているのも気を引くポイントのひとつです。
対象年齢は?何ヶ月から何歳まで楽しめるのかを調査
いつから反応する?うちの娘の場合
赤ちゃんによって個人差はありますが、うちの娘の場合は生後2ヶ月ごろに「あかあかくろくろ」を読むと意識を向けるようになりました。お気に入りのページもあり、金魚のページを開くと明らかに表情が変わっていました。
また、生後3ヶ月ごろには「しましまぐるぐる」に出てくるわんちゃんを見て笑っていました。その頃はあやしたり何かを見せたりしてもあまり笑わない子だったので、よっぽど楽しいんだな……と驚いたのを覚えています。
いつまで楽しめる?
シリーズのボードブックは、全て「0〜2歳向け」として販売されています。しかし、やはりいつまで楽しめるかはその子によってまちまちのようです。娘はもうすぐ1歳になりますが、まだ読んであげると大喜びします。
何人かの友達に子どもの話を聞いてみたところ、「1歳過ぎて自分でページをめくれるようになってからはまった」「2歳すぎた今でもよく見ている」という子もいる一方で、「1歳前には読まなくなった」という子もいました。
口コミやレビューの評価も高い
しましまぐるぐるシリーズは口コミやレビューでの評価も高く、Amazonでは「しましまぐるぐる」が1400件以上のレビューがあるにもかかわらず4.6という高い数値を獲得していました(2023年2月時点)。多くの親がいいものだと実感しているようです。
絵本「いっしょにあそぼ」シリーズ商品まとめ!
ボードブック絵本
どれから読むか迷ったら絶対にこれ!王道の「しましまぐるぐる」
シリーズの中でも最も有名な作品なので、どれか一冊だけ買おうと思っている方にはこれがおすすめです。この作品のヒットがあってこその「いっしょにあそぼ」シリーズともいえます。さまざまな生き物や食べ物がでてきて楽しいですよ。
赤・黒・白の3色を中心にした「あかあかくろくろ」
赤・黒・白の3色をテーマにしているため、しましまぐるぐるほどのカラフルさはありません。しかし、赤・黒・白の3色は赤ちゃんがかなり初期の段階から認識できるようになる色と言われているため、比較的はやく興味を持ちやすい本です。
丸い形をテーマにした「まるまるぽぽぽん」
色ではなく、丸という形そのものを中心にした本です。丸は図形の中でも赤ちゃんが認識しやすいと言われている形です。加えて顔もたくさん登場するため、赤ちゃんは「なんだろう?」という気持ちでじっと見つめてくれます。
ハチ&黄色がテーマの「ぶんぶんきいろ」
一冊を通してハチが登場する、黄色・黒・白のコントラストがはっきりした作品です。ホットケーキやバナナなど、身近なものもたくさん登場します。黒と黄色のしましまのページは特にインパクトが強く、赤ちゃんの目が釘付けになりそうです。
カエル&緑がテーマの「けろけろみどり」
緑色がテーマの絵本で、カエルがたくさん登場します。カエルがおうちに入ったり泳いだりとさまざまな遊びをしているので、他のボードブックに比べると物語性を感じやすい気がします。生き物が好きな子にもおすすめです。
みかん&オレンジ色がテーマの「みかんオレンジ」
みかんの「みかんちゃん」が登場する、オレンジ色がテーマの本です。名前がついているのでキャラクターのような感覚で親近感がわきます。また、暖色系の丸い顔なのも赤ちゃんが親しみを持ちやすいポイントのひとつです。
「どうぶつのあかちゃん かお」はシンプルな顔が動物になるしかけ絵本
大きな穴があいていて、ページをめくるとシンプルな楕円形の顔が動物のあかちゃんの顔に変身するしかけ絵本です。次はどんな動物が出てくるのか、わくわくしながら楽しめます。お面のようにして、大人が顔を覗かせても喜んでくれますよ。
「しましまぐるぐる」から派生した商品
「ぐるぐるうごくしましまぐるぐる」はしかけを動かして遊べる
表紙が通常版によく似ているため「しましまぐるぐる」にしかけがついたものだと思われがちですが、実際は新しく描かれた絵がほとんどでまったく別のものとして楽しめます。紙が厚く丈夫なので、しかけが壊れにくいのが高ポイントです。
布絵本の「ぬのひもえほんしましまぐるぐる」はベビーカーにもおすすめ
布やひもをふんだんに使った絵本です。通常版の絵がふんだんに使われているので、元の絵本が好きな赤ちゃんなら夢中になることまちがいなしです。布なので軽くて持ち運びやすく、ベビーカーに取り付けておくのにも向いています。
開いても畳んでも楽しめる「ミニブランケットえほん いろいろしまぐる」
広げたブランケットの状態で全身を使って遊べるほか、たたんで布絵本のようにすることもできます。めくれるようになっていたりタグがついていたりと、赤ちゃんがついさわりたくなるしかけがたくさんある絵本です。
貼ったり剥がしたりして遊べる「0歳からの知育遊び 絵本&にぎにぎマスコットセット」
犬・ハムスター・魚など、しましまぐるぐるの絵本でおなじみのキャラクターがマスコットになっています。絵本にはマジックテープがついており、貼り付けたり剥がしたりして遊べます。しましまぐるぐるが好きな子へのプレゼントにもおすすめです。
開いたり巻いたりして遊べる「しましまぐるぐるタオルであそぼ!えほん」
布絵本よりも大きいのが特徴で、ひざかけくらいのサイズがあります。タグやポケットなどのさまざまなしかけが楽しめるほか、くるくる丸めるとのりまきやロールケーキのようになるのがおもしろいポイントです。
音楽・オノマトペなどが収録された「おねんねラトル」「ごきげんラトル」
振ると音が出たり歯固めがついていたりと多機能なラトルですが、最大の特徴はボタンを押すとさまざまな音が鳴る点です。歌が3曲入っているほか、オノマトペや環境音、楽器の音なども入っておりいろんな音で赤ちゃんをあやせます。
「おねんねラトル」と「ごきげんラトル」の2種類がありますが、見た目だけでなく収録されている歌や音の種類も違います。おねんねラトルはゆったりとした曲、ごきげんラトルはアップテンポな曲が入っています。
プレゼントにするならどれがおすすめ?
しましまぐるぐるシリーズは、赤ちゃんへのプレゼントにもぴったりです。出産祝いの場合は何冊かセットにして贈るのも素敵ですね。ただし1冊が450g前後と重いため、出先で会ってわたす場合などは配慮が必要です。
また、相手が持っているものとかぶらせたくないなら、王道の「しましまぐるぐる」は避けると安心です。「いっしょにあそぼ」シリーズは絵本の冊数が多いので、相手の方や赤ちゃんが好きそうなものを選んであげましょう。
実用的なグッズやおもちゃがたくさん販売中!
ベビージムやミニメリーなどのおもちゃはジョイパレットから発売
しましまぐるぐる関連のおもちゃは、玩具メーカーのジョイパレットが扱っています。小さいうちから遊びやすいベビージムや、ベビーカーに取り付けられるミニメリーが人気です。また、ピクチャパズルがアポロ社から発売されています。
コラボ商品もあり
100均で買えちゃうダイソーコラボ
しましまぐるぐるのコラボグッズで最も有名なのが、ダイソーの商品です。コップ、ブランケット、スタイや靴下など、とにかく扱っているジャンルが広く、シャツやまくらまで購入できます。値段は100円のものだけでなく、200円や500円などもありました。
しまむらではクッションやスリッパなどの雑貨を販売
しまむらでも2022年4月にコラボ商品を発売しています。クッションやスリッパなどの雑貨が中心です。販売開始から時間が経っていますが、わたしの家の近くにあるしまむらではまだクッションが売っていました。今でも手に入る可能性もありそうです。
ガチャガチャにもなっている
2019年には絵本のデザインをポーチ化したグッズが、2022年には絵本をミニチュア化したチャームが、それぞれガチャガチャになっています。それぞれ対象年齢が3歳からですので、ゲットしても赤ちゃんがいじらないよう気をつけてくださいね。
しましまぐるぐるの遊び場「しまぐるランド」はどこにある?
しまぐるランドは、しましまぐるぐるの世界をモチーフにした子供の遊び場です。2022年11月に、大阪府堺市のららぽーと堺の中にできました。ボールプールや巨大な絵本のオブジェ、すべり台など子どもが目を輝かせる遊びがたくさんそろっています。
また、ベビーエリアも用意されており、ねんねやずりばいの赤ちゃんも安全に楽しめます。入場は最初の30分が550円(2023年2月現在)とリーズナブルです。しましまぐるぐるの絵がさまざまなところに描かれた楽しい世界を、ぜひ体験してみてください。
さいごに
いっしょにあそぼシリーズの絵本はどれも工夫であふれていて、赤ちゃんを楽しませてくれます。そして、絵本に夢中になっている姿を見たパパやママまでうれしくなってしまいます。まだ読んだことがない方は、ぜひ一度手に取ってみるのがおすすめです。
ただし、どの絵本が気に入るかはその子によってさまざまです。もし可能なら、本屋や図書館などで実際に絵本を見せてあげて、赤ちゃん本人が気に入ったものを買ってあげてくださいね。