こんにちは、すずめです。2月22日は「にゃんにゃんにゃん」で猫の日ですね!実家はみんな犬派なのですが、わたしは同じくらい猫も大好きです。
猫をテーマにした絵本は本当にたくさんあり、探し出すとキリがありません。そこで本記事では、さまざまなジャンルの中から猫が登場する絵本をピックアップしてまとめてみました。
それでもたくさんの絵本を紹介しているため、全て読むとちょっと長いかもしれません。ぜひ目次から気になるジャンルに飛んでみてください。かわいい猫の世界をたっぷり楽しんでくださいね♡
・猫が登場する絵本が読みたい
- 猫の絵本をたっぷりご紹介♡
- さいごに
猫の絵本をたっぷりご紹介♡
猫が活躍するシリーズ絵本*6選
ダヤンが活躍*池田あきこの「わちふぃーるど」シリーズ
雑貨も有名なので、絵本を読んだことがなくても見覚えがある方も多いかもしれません。わちふぃーるどという架空の世界で生きる猫・ダヤンを主人公とするシリーズです。小説版や画集、レシピブックなどさまざまなジャンルの本が出ています。
世界観をつかみたいなら小説版から読むのがおすすめですが、絵本版はわちふぃーるどについて知らなくても単体で楽しめます。
小さい子にも愛されるキャラクター*キヨノサチコの「ノンタン」シリーズ
元気いっぱいのノンタンを主人公とするシリーズです。時にはわがままを言ったり自分勝手なことをしたりするノンタンですが、最後にはきちんと反省し行動を改めるのが微笑ましいキャラクターです。子どもたちが共感できる性格なのがいいですよね。
赤ちゃん向けのシリーズも展開されており、0歳の赤ちゃんから入学前の子どもまで、幅広い子たちに愛されています。わたしは「ぶらんこのせて」が大好きだったな……。
大人が読んでも面白い*工藤ノリコの「ノラネコぐんだん」シリーズ
ゆる〜いイラストのノラネコたちが子供から大人にまで人気のシリーズです。パンこうじょうやおすしやさんなど、毎回さまざまな場所に侵入するのですが、その結果は……? 悪いことをしていてもどこか憎めない、愛らしいキャラが魅力です。
絵の描き込みも多く、物語の筋とは関係のないところでクスリと笑える箇所もあります。読み聞かせをしていて大人が笑ってしまうようなユーモアが楽しい作品です。
とぼけた顔がかわいい*馬場のぼるの「11ぴきのねこ」シリーズ
とぼけた顔のねこたちが繰り広げるさまざまなお話がゆるかわいい、ロングセラーの絵本です。登場するのはどらねこたいしょうと10ひきののらねこたちで、それぞれに個性があるわけでないのに愛着が湧いてしまうのが不思議です。
第1作目は「11ぴきのねこ」なのですが、おすすめは「11ぴきのねことあほうどり」! 大量のコロッケに飽きてあほうどりを食べようとするねこたちの姿は、何度読んでも笑ってしまいます。
めがねが好きになる*柴田ケイコの「めがねこ」シリーズ
めがねをかけていることにコンプレックスを感じている子たちが「めがねってかっこいい!」と思えるように……と願いをこめて作られた、めがねをかけたねこの絵本です。めがねこが経営するめがね屋さんを舞台にしています。
まだ2冊しか発刊されていませんが、優しいめがねこの姿にめがねが好きになること間違いなし! めがねをかけている人には絶対に読んでほしい作品です。
福音館あかちゃんの絵本シリーズの1冊「ねこがいっぱい」
タイトルの通り、さまざまなねこが登場する絵本です。「がたんごとんがたんごとん」や「おつきさまこんばんは」が含まれる福音館あかちゃんの絵本シリーズの1冊なので、0歳の頃からでも楽しめます。文章はほとんどありません。
作家で選ぶ猫絵本*5選
写真のようなリアルな絵!町田尚子の「ねこはるすばん」
町田尚子さんは、写真と見間違えるほどにリアルな絵を描く作家さんです。絵がすごいだけでなくストーリーもおもしろく、テレビで紹介されたり絵本対象を取ったりと、さまざまな作品が話題になっています。
ここで紹介している「ねこはるすばん」は、お留守番をする猫を描いた作品です。二足歩行で休日を楽しみだす猫……リアルな絵だからこそ笑いがとまりません。マツコの知らない世界でも紹介された1冊です。
おしゃれな猫の絵が魅力!ヒグチユウコの「ながいながいねこのおかあさん」
ヒグチユウコさんは画家としても活躍されているので、絵を見たことがある方も多いのではないでしょうか。おしゃれな画風が魅力で、グッズなども多く売られています。しかしこの「ながいながいねこのおかあさん」はシュールでナンセンスです。
それもそのはず、本作は文を漫画家のキューライスさんが担当しているのです。おかあさんのしっぽのところまで飛ばされたこねこが、無事に顔まで辿り着けるのか……。ドキドキする絵本です。
ケロポンズのますだゆうこが絵本作家として描いた「ねこのおいしゃさん」
「エビカニクス」など、子どもたちに人気の楽曲を多数手がけるケロポンズのますだゆうこさんは、絵本もたくさん執筆されています。そのうちの1冊が、病院に勤める猫のお医者さんを主人公とする「ねこのおいしゃさん」です。
このお医者さんは、治療に薬や手術は使いません。ではどうやって治すのかというと……なんと、「ニャー!」と気合で治すのです。ゆるくておもしろい、大人も笑ってしまう絵本です。
版画の作風が特徴の山口マオが描く「ねこでんしゃ」
山口マオさんは、版画による独特の作風が特徴の作家さんです。温かみがあって、どこか懐かしいような気持ちにさせられます。万人受けするかわいさではないのに、読み終わったあとにはねこたちがかわいく見えてくるから不思議です。
ねこでんしゃは、「ねこの ねこによる ねこのための」電車です。車内でどう過ごすかというと……魚釣りに、こたつで昼寝! ねこといっしょに旅をするような気持ちで読めめば、心が癒されますよ。
アニメ化されて大人気!斉藤洋の「ルドルフとイッパイアッテナ」
斉藤洋さんが執筆した「ルドルフとイッパイアッテナ」は児童文学の作品なので、文章を読み慣れていない子どもには難しいかもしれません。そこでおすすめなのが、アニメ化された同作を絵本として出版した本作です。
劇中の絵をふんだんに使っており、読み聞かせにちょうどいい文章量になっています。小学校低学年が自分で読む本としてもちょうどいい作品です。
海外の猫絵本*2選
アメリカの絵本作家が描く「ぼうしをかぶったへんなねこ」
アメリカの有名な絵本作家、ドクター・スースが手がけた1作目の絵本です。名前の通り、帽子をかぶっている奇妙な猫が登場するのですが……、表紙の絵を見てわかるように、あまり猫に見えません。笑
でも物語はユーモアにあふれ、言葉のリズムもよく、ほどよい具合に海外絵本らしさを楽しめます。原書版で読むのもおすすめの絵本です。
フランス発!0歳から同意を学べる「にゃっ!」
フランスで話題となった「同意」について学べる絵本が、2022年に日本語に翻訳されました。かわいいからといって、猫を好き勝手に扱うのはいけないことです。そこから発展し、相手の気持ちを尊重することを学べます。
本作は「0歳から学べる」という点も大きな特徴です。かわいく親しみやすいイラストなので、小さい子も真剣に聞いてくれますよ。
童話の猫絵本*2選
干支のことが学べる「どうして十二支にネコ年はないの?」
十二支の物語を題材にした絵本はとてもたくさんありますが、この絵本のおもしろいところは語り手が猫だというところ。自分の失敗談を語りながら「なぜ十二支に猫がいないか」を教えてくれます。
また、本作は外国の作家が手がけており、中国の干支を元にしています。そのため日本の干支と異なる点(中国では亥は豚!)もあり、日本のお話を知っていても楽しめますよ。
猫が登場する昔話「八方にらみねこ」
恩人であるおばあさんとおじいさんの力になりたい猫は、八方にらみの術を習得するために山に修行に行きます。果たして猫は、ねずみを退治することができるのか。迫力のある絵や昔話らしいストーリーで、長く愛されている絵本です。
猫×食べ物の絵本*3選
愛に溢れたお話「12ひきのねことほっとけーき」
拾ってもらった子猫が、恩人のおばあさんのためにホットケーキを焼こうと奮闘するお話です。愛情にあふれていて、心があたたまります。おばあさんの家に住む11ぴきの猫たちも個性に溢れていて、見ていて飽きません。
ぶさかわいい猫がたまらない「ねこのラーメンやさん」
ぶちゃっと潰れた顔がなんとも愛らしい、猫によるラーメン屋さんを描いた1冊です。猫はかわいく、ラーメンはとてもおいしそうに描かれています。同じシリーズに「ようしょくやさん」もあり、どちらもどこかシュールでクセになる世界観が魅力です。
変わったしかけが楽しめる「きょうのおやつは」
鏡を使ったしかけがおもしろい、特殊な絵本です。猫が主役というわけではないのですが、リアルな猫ちゃんが作中に登場します。おやつ作りをする様子を立体的に楽しめるので、子供受け抜群ですよ。(言葉じゃ伝わらないので、ぜひ商品ページを見てみてください!)
泣ける猫絵本*4選
命と愛をテーマにした作品「100万回生きたねこ」
何度も死んで何度も生まれ変わり、それでも一度も泣かなかった猫を描いた作品です。飄々と生きている彼を変えたのは、ある白い猫との出会いでした。愛情と命について深く考えさせられる、不朽の名作です。
ペットロスの方にもおすすめ「わたしのげぼく」
猫を飼っている方が自分を「下僕」と呼ぶ風潮がありますが、本作は猫目線で「げぼく」である飼い主との生活を描いています。猫を飼ったことがある方には共感できる内容ばかりです。
少し悲しいかもしれませんが、ペットロスで「飼っていた猫は本当に幸せだったのか」と考えてしまう方に、ぜひ読んでほしい作品です。
絵本大賞をいくつも受賞した「なまえのないねこ」
名前のない野良猫が「じぶんでつければいいじゃない」と言われ、自分に合う名前を探し町をさまようお話です。リアルな絵で描かれているので、臨場感があり猫に感情移入しまてしまいます。あたたかいエンディングに心がほっこりしますよ。
ちょっと切ない猫の心情を描く「ねえだっこして」
赤ちゃんが産まれ、甘えることができずにさみしい思いをしている猫を描いた作品です。がまんしたいけれどわがままを言いたい、健気な姿に胸がぎゅっと切なくなります。妹や弟がいる子には特に共感できる内容です。
ちょっと不思議な猫絵本*4選
夜な夜な猫が集まって……「ネコヅメのよる」
ドキッとする表紙、何かを企んでいる猫たち……。夜に家を抜け出して集まる猫たちが待っているものとは、いったいなんなのでしょうか? マツコの知らない世界でも紹介されたことがある、リアル絵×ファンタジー絵本です。
猫たちは宇宙人!?「きみの町に星をみているねこはいないかい?」
空から落ちてきた円盤に乗っていたのは猫! すごい設定なのになんだかリアリティがある、一風変わった作品です。もしかしてあの猫もあの猫も、うちの猫も宇宙人なのでは?と思わされてしまいます。猫を見る目が変わりそうです。
クリスマスを描いた「サンタクロースのしろいねこ」
雪のような色をした猫が、サンタさんのそりから落ちてしまうところから物語が始まります。ニューヨークの美しい景色も描かれている、きらきらした美しい絵本です。絵を見ているだけで幸せな気持ちになりますよ。
白猫が魔法使いの相棒に!「まほうつかいとねこ」
相棒となる猫を募集した魔法使いですが、やってきたのは白猫でした。追い返すのもかわいそうだからと、魔法使いは工夫して白猫と共に集会に参加します。「ねないこだれだ」でお馴染みのせなけいこさんの絵本です。
さいごに
記事の一部として猫の魅力を書いてみようかと思ったのですが、言葉にするのは野暮だなと思ったのでやめました。猫はそこにいるだけでいいのです……愛。
絵本だけをたっぷり紹介する記事となりましたが、これでもまだまだ紹介しきれません。猫が活躍する絵本、もっともっとたくさんあります。猫を飼っている方も飼っていない方も、ぜひ自分のお気に入りの1冊を見つけ、家に置いてあげてください。