すずめ書店

本で心を豊かにしたい、どこかの町のすみにある小さな本屋さん。

読み聞かせ記録アプリの細かすぎる徹底比較【ミーテ・ユリウス・Readee】

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 こんにちは、すずめです。わたしは読み聞かせた絵本をアプリに記録しています。1年近く使ったのですが、最近思い切って別アプリに切り替えることにしました。が、データをひとつひとつ打ち込み直すなど、ものすごく手間と時間がかかりました。

 読み聞かせ記録アプリはとてもよく本当におすすめなのですが、途中で乗り換えるとなるとすごく大変です。これから記録を始めようとしている方はよくよく検討してから選んで!と大声で言いたいです……。

 そこで本記事では、読み聞かせ記録用アプリ3つをのさまざまな面を比較し、どのアプリがどんな方に向いているかまでしっかりご紹介したいと思います。ちょっと自分で引くくらい細かいので、気になるポイントをピックアップしてご覧ください!

こんな人向けの記事

・読み聞かせ記録を管理するアプリを探している

・現在使っているアプリから他に切り替えようか悩んでいる

 

紹介するアプリ

 もともと自分の読書記録にビブリアというアプリを使っていたのですが、絵本も同じアプリにつけるとややこしいので別のアプリを使おうと決め、採用したのが「Readee」。そのときまだ娘は2ヶ月くらいだったので、細かく回数まで記録するつもりはありませんでした。

 しかしその後、1歳になる頃には何度も何度も絵本を読まされるようになり、だったら回数も記録しようと思って「ミーテ」と「ユリウス」の2つを検討。結局どちらを採用したのかについては、記事の最後に載せておきます。(ので、先入観なく自分の目で比較してください!)

 比較する前に、各アプリについて簡単にご紹介します。

◆ミーテ

 KUMONが開発したアプリ。読み聞かせ記録だけでなく歌の記録もできるのが特徴。会員登録すればウェブからでも使用できる。

読み聞かせ記録アプリ -ミーテ-

読み聞かせ記録 -ミーテ-

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ユリウス

 現役で子育てをしているパパさんが作ったアプリ。レビューなど使用者の声をきちんと聞いてくれているようで、かゆいところに手が届く機能が多い

絵本の読み聞かせ記録 ユリウス

絵本の読み聞かせ記録 ユリウス

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◆Readee

 読書用の記録アプリ。絵本に特化した「読み聞かせ記録アプリ」ではない

読書管理 Readee - アプリで簡単に読書記録

読書管理 Readee - アプリで簡単に読書記録

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各アプリの機能・使いやすさ比較

 比較一覧表のあとに、各項目ごとの細かな良し悪しを記入しています。表は横にもスクロールできるので、スマホなどで横が切れている方は試してみてください。

基本的な使用感は?

  ミーテ ユリウス Readee
デザイン・操作 わかりづらさがある 直感的に操作できる 少し慣れが必要
一覧の見やすさ 表紙がすっきり並ぶ 表紙が正方形に切られる 表紙画像が敷き詰められる
SNSっぽさ 「みんなの声」機能 × 自分の記録のみ SNSとしても利用できる
連携の充実 独自のユーザー登録 グーグルドライブ 楽天・FB・Twitter・AppleID
デザイン・操作

ミーテ:文字やボタンが細かく、ウェブサイトを見ているような操作感に近い。

ユリウスボタンが大きく感覚的に操作できる

Readee:少し慣れが必要。

一覧の見やすさ

ミーテ表紙がすっきり並ぶ。横4列なので他2つより画像が小さめ。

ユリウス:見やすいものの、表紙が正方形にトリミングされるため、タイトルが見切れてしまう絵本もある。

Readee:隙間なく敷き詰められるので圧巻。横長の表紙は見づらさがある。

SNSっぽさ

ミーテ:「みんなのこえ」機能で他の人(匿名)の感想が読める。SNSと絵本情報サイトを合わせたかんじ。

×ユリウスSNS感はゼロ。自分以外の情報は一切なし。

Readee:ハンドルネームやタイムラインがありSNSとして使える

連携の充実

ミーテ:独自のユーザー登録が必要。ウェブからもアクセスできる。

ユリウス:グーグルドライブとのみm連携可能。バックアップを保存できる。

Readee楽天フェイスブックツイッター・AppleIDと連携できる。楽天は購入履歴の連携も可能。

本の登録のしやすさは?

  ミーテ ユリウス Readee
データベース くもんの絵本もあり 出版社によってはない 一般書も記録できる
バーコード登録 精度が低め 読み取りやすい 読み取りやすい
手動登録 画像が設定できない 基礎的な情報を設定できる 細かい情報まで設定できる
本のデータ参照 一手間かかる 一覧から基礎情報が見られる 一覧から詳細情報が見られる
未読本の登録 「気になる絵本」に登録できる 「読んだ/まだ」で整理できる 本棚機能を活用して分類する
データベース

ミーテ:絵本全般はある様子。KUMONの教材絵本も用意がある

ユリウス:出版社によっては用意がないものもある。(※)

Readee:大人が読む一般書も登録可能

※たとえば「ミッフィーとフェルメールさん」という作品は美術出版社の絵本なのですが、ユリウスではデータベースになく手動で登録する必要がありました。

バーコード登録

ミーテ:バーコードがしっかり見えていないと登録できない。精度が低め。

ユリウスすぐに読み取ってくれる

Readee:すぐに読み取るが、本棚に登録するのに1タップ必要。

手動登録

ミーテ:タイトル・著者・出版社・ISBNを設定して登録できる。画像登録はできない。

ユリウス:タイトル・著者・出版社・画像を設定して登録できる。

Readee:基礎的な情報に加え、画像・内容・発売日・金額なども登録できる。

 手動登録は、本として出版されていない絵本やオリジナル絵本を登録するのに使う機能です。ハッピーセットの絵本やこどもちゃれんじの絵本などはISBNがないので手動で登録する必要があります。

本のデータ参照

ミーテ:絵本の詳細情報を確認するには絵本を検索しなおす必要がある。

ユリウス:絵本表紙のサムネタップで、タイトル・作者・出版社の情報が確認できる。

Readee:絵本表紙のサムネタップで、基礎情報に加えて発売年月日やISBMなどの細かい情報も見られる

未読本の登録

ミーテ:「気になる絵本」として設定できる。

ユリウス:「読んだ/まだ」に分類できる。

Readee:機能自体はないものの、本棚機能を活用すれば分けられる。

記録や振り返りのしやすさは?

  ミーテ ユリウス Readee
メモ・感想記録 スタンプ・自由記述 ごきげん度・自由メモ 非公開・公開・再読記録メモ
回数記録 複数の絵本を一括記録できる 感覚的に操作しやすい × 回数記録機能なし
ふりかえり機能 期間別の回数ランキングなど 月ごとの冊数ふりかえり × 特になし
データ出力 デザイン性の高いpdf 絵本の一覧pdf × 特になし
メモ・感想記録のしやすさ

ミーテ:読むごとにスタンプと自由記述で子どもの反応・様子が記録できる。1回〜複数回ごとに記録可能。自動で「みんなのこえ」として他の人にも共有されてしまう。

ユリウス:ごきげん度(星5まで)と自由メモで記録できる。1回ごとに自動で星が記録されてしまうので、見返しやすさに欠ける。

Readee:非公開メモ・公開メモ・再読記録メモの欄がある。本1冊ごとに記録可能。

 記録のしやすさでいえばミーテが優れているのですが、自動で他の人にも共有されてしまうので個人情報を書かないよう気をつける必要があります。

回数記録のしやすさ

ミーテ:読んだ絵本を選択して一括で回数を増やせる。記録一覧から数を調整することも可能。読んだ時間の記録もされる。

ユリウス:絵本一覧ページで、表紙の右下の+を押すだけでカウントできる。同じ本を読む時は各絵本ページの「読んだ」ボタンを使うのが便利。

×Readee:回数記録機能なし。絵本向きのアプリではないので、繰り返し読むことを想定していない。

ふりかえり機能

ミーテ:毎日の記録や1ヶ月ごとの記録、100回ごとの記録など細かく確認できる。月ごとの回数ランキングなども見られる。

ユリウス:月ごとのトータル読み聞かせ回数や、全期間での読み聞かせ回数が確認できる。

×Readee:特になし

データ出力

ミーテ:月や年、100回記念など一定期間ごとの記録がpdfで出力できる。デザインもされているのでそのまま印刷してファイリングできる

ユリウス:絵本の一覧(簡易的に表紙画像とタイトルなどを並べたもの)をpdfファイルにできる。

×Readee:特になし

2つのアプリ画面を比較した画像。

その他の押さえておきたいポイントは?

  ミーテ ユリウス Readee
本選び おすすめの本が見られる × 特になし タイムラインを活用する
兄弟の記録 子どもごとに記録できる 子どもごとに記録できる 本棚機能を使えばできる
目標冊数設定 達成予定の日時を表示 1日に何冊読めばいいか表示 × 特になし
その他機能 - キリ番・うたの記録 - アラーム・共有・借りた本・回数調整 - 購入日・読書開始日・読了日
気になる点 - 待ち時間が長め・機能が多い - 広告が入る - アイコンのデザイン
本選びのしやすさ

ミーテくもんのすいせん図書や年齢別おすすめ絵本などが見られる。

×ユリウス:自分が登録しようと思った絵本以外は目に入らない。

Readee:タイムラインを上手く活用すればさまざまな本が出てくる。

兄弟の記録

ミーテ:子どもごとに記録できる。

ユリウス:子どもごとに記録できる。

Readee:本棚機能を活用すれば子どもごとに分けられる。

目標冊数設定

ミーテ:目標と1日の目標を設定すると達成予定がいつになるか表示してくれる

ユリウス:目標冊数と期間を設定すると1日に何冊読めばいいか表示してくれる。

×Readee:特になし

その他機能

ミーテ:読み聞かせ回数のキリ番でお祝いしてくれる。うたの記録ができる。

ユリウス:読み聞かせを促すアラーム機能あり。家族間で共有できる。「持ってる/借りた」が設定できる。回数調整機能がある。(他アプリから乗り換えた場合、前までに読んでいた冊数を本ごとまたは全体の数で登録できる)

Readee:購入日・読書開始日・読了日を分けて記録できる。

その他の気になる点

ミーテ:検索やページ移動の待ち時間が長め。機能が多すぎて使いこなしにくい。

ユリウス:下部に広告が入る。

Readee:アイコンのデザインが他2つよりも洗練されていない。

実際の画面を比較してみた

メイン画面(絵本一覧)

3つのアプリのメイン画面を比較した画像

振り返り画面

3つのアプリの振り返り画面を比較した画像

出力できるpdfデータ

2つのアプリのpdfを比較した画像

結論・こんな人には向いている&向いていない

「ま」「と」「め」のブロックの写真

このアプリはこんな人におすすめ!

◆ミーテ

○KUMONの教材を使っている。

○読み聞かせの記録を見返しやすいように残しておきたい

◆ユリウス

SNS要素はない方がいい。

○読んだ本をボタンひとつで記録したい。

◆Readee

○大人の読む本と同じアプリで管理したい。

SNSとしても使用したい。

このアプリはこんな人には向かない!

◆ミーテ

×出版されていない絵本も画像ありで表示したい。

×細かい文字やレイアウトが苦手。

◆ユリウス

×他の人のおすすめ本が知りたい。

×1冊ごとの読んだ回数を一覧で見たい。

◆Readee

×絵本を読み聞かせた回数の記録がしたい。

わたしが選んだのはこっちのアプリ

スマホを持っている写真

 散々迷い、わたしは現在ユリウスを使っています。決め手は余計な情報が入らない点や、ボタンひとつで回数が記録できる点など、絵本読み聞かせ記録に特化しているところでした。

 また、ユリウスはユーザーの意見を柔軟に受け入れてくれるのがいいなと感じています。今不便に感じている箇所も、今後のアップデートで改善されるかもしれないですしね。

 正直、ふりかえりの機能はミーテの方がよかったです。が、やっぱり手動登録の画像が設定できないのがわかった時点で「ミーテはないかな」と思いました。娘はこどもちゃれんじの絵本がすごく好きで、よく読むので……。

さいごに

 冒頭でも書きましたが、一度アプリを決めて記録を始めると、あとから他のアプリに乗り換えるのはかなりめんどうです。とっても面倒です。(わたしはミーテとユリウスのどちらにも絵本を登録し直したので2倍めんどうでした)

 これから読み聞かせを始める方は、ぜひ納得いくまで検討し、自分にとって使いやすいと思えるアプリを使い始めてください。また、乗り換えようと思っている方もよくよく検討してからにするといいですよ……。