すずめ書店

本で心を豊かにしたい、どこかの町のすみにある小さな本屋さん。

ブックセンターいとうが好きでした。〜国分寺店閉店セールで絵本を大量購入〜

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 こんにちは、すずめです。自宅周辺には古本屋がブックオフの一軒しかないので、実家に帰省したときに古本屋めぐりをしています。今も帰省中なのですが、小さい頃から行っていたブックセンターいとう今月末で閉店することを知りました……。

 今は古本屋のチェーンといえばブックオフ一強な気がしますが、わたしが小さい頃はブックセンターいとうによく行っていました。けっこういろんなところにあったと思うんですが、閉店ラッシュで今はほとんどなくなっているんですよね。

 本記事では、個人的に思い出深いブックセンターいとうについての解説や、閉店セールで買った商品をご紹介します。また、ブックセンターいとうの個人的な感想も残しておこうと思います。好きだったので残念すぎます……。

こんな人向けの記事

・ブックセンターいとうの閉店ラッシュを憂いている

・ブックセンターいとうでどんな絵本が売っていたのか知りたい

 

そもそもブックセンターいとうって?

くまのぬいぐるみが何か考えている写真

ブックオフに負けないほどの大型店だった

 ブックセンターいとうは、東京都八王子市を拠点とする古書店チェーンです。ブックオフのような大型店で、かつては東京の西の方を中心にたくさんの店舗をかまえていました。

 小さい頃からよく行っていたわたしの中ではブックオフと同等くらいの存在だったので、大学生のとき上京してきた友達に「全然知らない」と言われてすごく驚きました。全国展開はしていないので、わりとローカルなお店なんですよね。

ブックオフで見かけない本が多かった

 個人的な感想ですが、ブックセンターいとうはブックオフよりもマニアックな本の扱いが多かったように思います。昔のマイナーなマンガや、美術館の特別展の図録、古い小説なんかも売っていました。

 それから、ブックオフでは売っていないような破れ・書き込みのある本も扱っていました。破損があるとそのぶん安くなっていることもあって、1冊1冊に合わせた値段をつけているんだろうな……と思ったのを覚えています。

 また、漫画雑誌やパズル雑誌もあったのが印象的です。週刊誌、月刊誌を扱っている古本屋はわたしの知っている限りではあまりなく、ちゃおを買いそびれてブックセンターいとうで買った思い出があります。

閉店ラッシュで店舗数が激減

パンダのぬいぐるみが落ち込んでいる写真

2017年〜2018年にたくさん閉店

 開店閉店.comGoogleマップなどを参考に閉店した店舗を確認すると、2014年から現在までの期間でかなりの店舗が閉店、2023年の3月いっぱいで1点が閉店していることがわかります。閉店した年と場所は、以下の表の通りです。

2014年 東八野崎店・桜ヶ丘店
2015年 東大和店・豊田店
2016年 高津店
2017年 中野島店・青梅店・恋ヶ窪店・平間店
2018年 立川羽衣店・昭島店・分倍駅前店・星ヶ丘
2023年 国分寺

 ただし、調べて出てこなかった店舗は表に載せていないため、おそらくもう少し多くの店舗が閉店していると考えられます。

 ブックセンターいとうが「閉店ラッシュ」と言われたのは2017年から2018年にかけてで、2年で8店舗が閉じています。わたしの一番行っていた店舗も、このラッシュで閉店してしまいました。

2023年3月の閉店で残りは4店舗のみに

 2023年の3月末で国分寺店が閉店し、残りは「東中野本店」「立川西砂店」「日野店」「元八王子店」の4つのみになるようです。もともとの店舗数がブックオフほど多くないとはいえ、少ないな……と思ってしまう数ですよね。

日野店だけアルバイト募集がない……

 ホームページでは現在もアルバイト募集をしていますが、募集しているのが「東中野本店」「立川西砂店」「元八王子店」の3店舗のみで、日野店は募集をしていないようでした。

 人が足りている可能性も十分にありますが、2023年になって国分寺店が閉店することを考えると、日野店も閉店してしまうのではないかと思ってしまいますよね……。残り少ない店舗、なんとか存続してほしいという気持ちでいっぱいです。

楽天Amazonにも出品している様子

 店舗自体はどんどんなくなっているブックセンターいとうですが、流通センターが別にあり、楽天AmazonなどのECサイトにも出品しています。ただ楽天市場店は商品がほとんどなく、これからなのかな?という印象を受けました。

 一方、Amazonにはたくさんの商品がありました。しかしブックセンターいとうのショップがあるわけではないようで、中古で本を買おうと思ったら発送元がブックセンターいとうだった!という出会いがあるくらいかもしれません。

閉店セールに行ってきました!

くまのぬいぐるみがおでかけしようとしている写真

 2023年3月末をもって閉店する国分寺店では、現在全品30%オフのセールをやっていました。そこでここぞとばかりに、買いおさめするぞ!と気合いを入れてお店に行ってきました!

そもそもの値段が安いことに驚く

 店舗数が減っていることもあり、ブックセンターいとうに行ったのはかなり久しぶりでした。下手すると10年ぶりくらいかもしれません。最近よく行くのはブックオフだったので、値段や品揃えはどうしてもブックオフと比べてしまいます。

 ところで、絵本って古本でも結構高いですよね。新品とあまり変わらない値段で売っていることもざらにあります。が、ブックセンターいとうの絵本コーナーをざっと見て回って思ったのが、「そもそもの値段が安い!」ということでした。

 絵本の特価コーナーは値段がすべて110円になっていて、品数もそれなりに多かったです。もちろん書き込みや破れがあるものもあるのですが、状態がいいものもたくさんありました。我を忘れてカゴに放り込みまくりましたね……。

購入したものたち

福音館書店こどものとも0.1.2」10冊(110円)

絵本が並んでいる写真

 真っ先にカゴに入れたのが、福音館書店の月刊誌「こどものとも0.1.2」のシリーズです。中身をぱらぱらと見て、娘が好きそうだなと思ったものを10冊買いました。

 月刊誌なのでそもそもの定価も440円と安いのですが、バックナンバーは手に入りにくいんですよね。ただ、「けんけんぱっ」は好評だったのか、単行本としても発売されているようでした。

特価の絵本10冊(110円)

絵本が並んでいる写真2

 こどものとも以外の110円本もたくさん買っちゃいました。でこぼこフレンズが手に入ったのはうれしかったです!多少日焼けや傷はありましたが、読むだけなら気にならない程度でした。あとペネロペもかわいい。

 この中で一番のラッキーは「ノンタンぶらんこのせて」でした。表紙をめくった周りのところがすごく汚れていて迷ったけれど、中はすごくきれいだったので購入。帰ってから除菌シートで拭いたら、気になっていた汚れは全部落ち新品みたいになりました!

 上段にある「おはよう」は、反対から開くと「おやすみ」という絵本になるというちょっと変わった絵本でした。ひっくり返してどちらからも読めるしかけです。初めて見た絵本だったのですが、寝かしつけにもよさそうで購入してみました。

「おはよう」「おやすみ」の絵本の写真

その他の絵本2冊(220円)

絵本が並んでいる写真3

 ほしかった絵本2冊も220円という破格で売られていたので迷わず購入……!「たいせつなこと」はカバーが多少破れていたものの、中はきれいでした。基本カバーは外してしまう派なので問題なし!

絵本・書籍関係の本も3冊購入

購入した本の写真

 自分が読む用には、絵本・本にまつわる本3冊を購入しました。「ちひろBOX2 世界の絵本画家たち」は図録になっていて、いろんな絵が楽しめるのが最高でした。「日本の絵本100年の歩み」はちひろ美術館40周年のときの発行物らしく、手に入りづらそうだったので購入してよかったです。

もう1回行ってきました

 え? と思うかもしれませんが……、たくさんの絵本を買って帰ったあとの満足感が尋常じゃなく、数日あけてもう一度行ってきました。笑

 数日あけたのは、閉店セールと並行して買取強化もしているらしかったからです。ちょっとあけたら本の種類が増えてるかも……という期待をこめてでした。結果、特に増えてはいなかったように思うのですが、またいろいろ買ってしまいました。

2度目の訪問で購入したもの

福音館書店こどものとも0.1.2」8冊(110円)

絵本が並んでいる写真4

 売り場にあったこどものともシリーズ、ほとんど全部買ってきてしまいました。多少歪みはあるものの、中はきれいなものが多かったです。一部お米のかたまりみたいなのがついていたので、除菌シートでしっかりめに拭きました。(ちょっと剥げました)

「こどものとも」を並べて背表紙を写した写真

 こうして並べると結構な量ですね。本棚買い足さなきゃ入らなそうです。この絵本を売ったのは同じ人なのかな、それとも何人かいるのかな。娘は「かばんばん」「けんけんぱっ」「じゃがーくん」の3冊が気に入ったようです。

ビロードうさぎ(110円)

絵本「ビロードうさぎ」の写真

 酒井駒子さんが絵と訳を担当された「ビロードのうさぎ」を持っているのですが、石井桃子さんが翻訳をした「ビロードうさぎ」は持っていなかったのでこちらも購入しました。機会があれば2冊を比べる記事も書いてみたいと思います。

自分用に買った文庫本たち

本が並んでいる写真

 「5分間SF」だけ、1度目の買い物で買った文庫本です。2度目のショッピングは自分の文庫本をたくさん買うつもりで行ったのですが、実際のところあまり購入しませんでした。つい絵本をじっくり見てしまいましたね……。

 「読むだけですっきりわかる」のシリーズは、日本史だけ持っていたので世界史を購入。でも帰ってから「地理も買えばよかった〜」と後悔しました。閉店前にもう一度くらい行くかもしれません。笑

お会計は?

ショッピングカートにプレゼントが乗っている写真

・1度目:3850円の30%引きで2695円

・2度目:1430円の30%引きで1001円

 2回お店に行って大量に本を購入し、合計冊数は39冊、合計金額は3696円となりました。1冊あたり約95円という破格です。お得すぎる。

 元々の価格設定も安いのですが、閉店セールでなければ5280円だったと考えると、30%オフの大きさも実感できますね。

さいごに

 上では触れませんでしたが、わたしが知っているブックセンターいとうの店員さんはみんなすごくやさしく、居心地のいい古本屋さんでした。ブックセンターいとう国分寺店の閉店はすごく悲しいですが、最後にこんなに充実したお買い物ができて本当に満足しています。

 どうやら国分寺店の閉店セールはとても好評だったらしく、閉店が3月31日から2営業日のび、4月2日までの営業となったそうです。もし近くにお住まいの方は、ぜひ最後に訪れてみてはいかがでしょうか。