すずめ書店

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【2023年】歴代絵本累計売り上げランキングTOP23&内容解説【250万部超え】

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 こんにちは、すずめです。絵本は新規参入が難しいジャンルだと言われているのをご存知でしょうか。それほどロングセラー作品が多く、長く売れ続けている絵本が多いということです。日本で最も売れている絵本は、2023年時点でなんと700万部を超えています。

 累計売り上げは、絵本選びをするときに参考のひとつともなります。そこで本記事では、本屋などで無料配布されている冊子「ミリオンぶっく」を参考に、売り上げランキングトップ23の作品の内容をご紹介します。また、昨年と比較したデータも掲載しています。

 ちなみにトップ23という中途半端な数字になっているのは、累計売り上げ250万部を境にしているからです。ミリオンの2.5倍を上回っている名作絵本23作品を、ぜひチェックしてみてください。

こんな人向けの記事

・多くの人に愛されている絵本が知りたい

・売れている絵本の中から買う物を選びたい

 

日本で売れている絵本ランキング1位〜23位

おもちゃのくまと本が飾られている写真

売り上げランキングを1位から順番にご紹介していきます。のちほど詳しくご紹介しますが、データはトーハン出版の「ミリオンぶっく」を参考にしました。

350万部超えの絵本(1位〜5位)

1位:いないいないばあ(735万部)

 1967年に発売された、50年以上も前の作品です。当時はまだ赤ちゃんを対象にした本がなく、日本で初めての赤ちゃん向けの本として発売されました。伝承遊びにすぎなかった「いないいないばあ」を絵本にした、画期的な作品でした。

 内容は、さまざまな生き物が「いないいないばあ」をするというシンプルな構成です。ファーストブックとして選ぶ方も多く、今もなお、たくさんの赤ちゃんに愛され続けています。

 この絵本については別記事でも詳しく解説していますので、気になった方はそちらもぜひご覧ください。

松谷みよ子の「いないいないばあ」を徹底解説

松谷みよ子のいないいないばあ「怖い」と「人気」が両立する理由を考察

2位:ぐりとぐら(551万部)

 野ねずみのぐりとぐら、2人を主人公にしたシリーズの1作目です。とても大きなたまごを見つけた2人は、何を作ろうか迷った末に、カステラを作ることに決めます。大きなフライパンで焼かれたカステラはおいしそうで、思わずお腹が鳴ってしまいます。

 本作をはじめとしたぐりとぐらシリーズ」の物語絵本は全部で7冊あり、どれもロングセラーとなっています。1冊読んで気に入ったら、他の作品もチェックしてみるのがおすすめです。

3位:はらぺこあおむし(444万部)

 たまごからお腹を空かせたあおむしが誕生し、たくさんの食べ物を食べて、さなぎ、ちょうになるまでを描いた絵本です。作中には食べ物や曜日、数などが登場するため、言葉に興味を持ち始めた子にもおすすめです。

 本作はアメリカの作家エリック・カールによる作品で、日本で最も売れている海外絵本となります。ボードブック版が11位にランクインしているほか、ポップアップや英語版など、バージョン違いも人気です。

4位:だるまさんが(354万部)

 ランキングに入っている23作品の中では最も新しいシリーズで、2008年に発売されています。新規参入が難しいといわれている絵本業界で、発売から部数を伸ばし続けている作品です。0歳から楽しめるので、出産祝いとしても人気があります。

 「だ・る・ま・さ・ん・が……」という前振りのあとに、だるまさんが転んだり、だるまさんの空気が抜けたりするコミカルな作品です。どこか間の抜けた効果音が合わさり、大人も笑ってしまいます。

 この絵本については別記事でも詳しく解説していますので、気になった方はそちらもぜひご覧ください。

だるまさんが・の・とシリーズを徹底解説

5位:しろくまちゃんのほっとけーき(354万部)

 こぐまちゃん絵本シリーズのひとつ、しろくまちゃんがホットケーキを焼くお話です。特に人気なのはホットケーキが焼かれている見開きのページで、少しずつ変わる色や音の表現で焼き上がっていく過程が楽しめます

 はっきりした線とわかりやすい彩色で、まだ幼い子の目も引きやすいような絵になっています。読み終わったあとは実際にホットケーキが焼きたくなる、わくわくする絵本です。

300万部超えの絵本(6位〜12位)

6位:ねないこだれだ(334万部)

 夜遅く、おばけの時間になっても起きている子は、連れて行かれる……そんな展開でたくさんの子どもをドキッとさせてきた絵本です。簡単な文章で綴られるお話はちょっぴり怖いですが、独特の貼り絵がかわいらしく、何度も読みたくなってしまいます。

 初版は1969年に発行されているので、パパ・ママ世代の中にもこの本で怖い思いをした方がいるのではないでしょうか。この作品ではじめて「おばけ」というものに触れる子も多い、ロングセラーの名作です。

7位:てぶくろ(333万部)

 おじいさんが落とした片方の手袋の中に、森に住む動物たちが次々と入り暮らし始めるお話です。ネズミやカエル、挙句の果てにはとても手袋に入れるとは思えない動物までが中に入ってしまいます。単純な展開なのに、ちょっとドキドキさせられます。

 本作はウクライナの民話が元となっている絵本で、昨今の世界情勢を受けて話題にもなりました。あからさまな教訓があるわけでなく、でもどこか心があたたまるような、それでいて一瞬で現実に引き戻されるような、少し不思議なお話です。

8位:おおきなかぶ(327万部)

 「うんとこしょ どっこいしょ」のかけ声だけで内容が伝わってしまうほど、定番中の定番の昔話です。大きく育ったカブをなんとか抜くために、おばあさんを呼んできて、孫を呼んできて、犬を呼んできて……力を合わせてがんばります。

 本作は小学校一年生の国語の教科書にも採用されているほか、幼稚園や保育園での発表会の題材などにもよく選ばれています。元はロシアの昔話で、7位の「てぶくろ」と合わせて話題になりました。

9位:じゃあじゃあびりびり(320万部)

 オノマトペをたっぷり楽しめる、赤ちゃん向けの絵本です。水を出す音、紙を破る音、犬の鳴き声や車のクラクションなど、日常にあふれている音が楽しめます。文字や絵の配置もおもしろく、シンプルでありながら工夫が満載の作品です。

 出版されたのは1983年ですが、2001年に改訂版として出版されています。その際に、頑丈な厚紙仕様となりました。まだ絵本をうまく扱えない赤ちゃんにわたしても破れにくく、安心です。

10位:きんぎょがにげた(317万部)

 逃げた金魚がどこに隠れているのか、探しながら読み進める絵本です。探し遊び絵本として有名な「ウォーリーをさがせ」や「ミッケ!」のような難しさはなく、まだ小さい子どもが見つけて達成感を味わえるような難易度になっています。

 探し絵遊びとしての楽しさはもちろんですが、この絵本の魅力は美しい絵と色彩にもあります。花やキャンディ、おもちゃなど、身近なものが魅力たっぷりに描かれている作品です。

11位:ボードブック はらぺこあおむし(313万部)

 3位で紹介したはらぺこあおむしの、ボードブック版です。内容は同じですが、サイズと使用されている紙が異なります。ボードブック版はコンパクトサイズで頑丈なので、お出かけ用や赤ちゃん用に購入するならこちらがおすすめです。

 はらぺこあおむしは444万部、ボードブック版は313万部の売り上げなので、合わせると757万部となり1位の「いないいないばあ」を上回ります。くり返しの多いストーリーと穴あきのしかけで、数多くの子どもの心を掴んできた絵本です。

12位:ぐりとぐらのおきゃくさま(309万部)

 ぐりとぐらシリーズの、クリスマスをテーマにしたお話です。雪に残った大きな足跡を追ってきたぐりとぐらは、自分たちの家に白いひげのおじいさんがいることに気付きます。その正体は、予想通りのあの人でした。

 「ぐりとぐら」同様に、本作にもおいしそうな食べ物が登場します。おじいさんが焼いたケーキにはチョコやクリームがたっぷりのっていて、思わずよだれが出そうになります。冬になったら読みたくなる、クリスマスの名作絵本です。

250万部超えの絵本(13位〜23位)

13位:三びきのやぎのがらがらどん(284万部)

 山に草を食べに行こうとする3匹のヤギと、化け物トロルのお話です。3匹は谷を渡るために橋をわたろうとしますが、その下からトロルが現れてまるのみにしようとします。トロルの恐ろしさや、ヤギたちの機転をきかせた返答が見ものです。

 元はノルウェーの民話なのですが、日本でも広く知られています。映画となりのトトロでサツキが言っていた「絵本に出てたトロルのこと?」というセリフは、おそらくこの絵本を指しているのだと思われます。

14位:いないいないばああそび(274万部)

 しかけ絵本の監修も多く担当している、きむらゆういちの絵本です。いないいないばあをテーマにしており、犬や猫、ひよこや怪獣などのさまざまな生き物が次々に登場していないいないばあを披露してくれます。

 本作の特徴は、手の部分をめくると顔が出てくるしかけです。まるで本当にいないいないばあをしているようなおもしろさがあります。頑丈でめくりやすいボードブック版も発売されており、そちらは122万部を売り上げています。

15位:ノンタンぶらんこのせて(274万部)

 アニメ化もされたノンタンシリーズの1作目となる作品です。ブランコで遊んでいたノンタンは、まだまだ遊びたいからとブランコを独り占めしてしまいます。友達はみんな怒りだし、慌てたノンタンは10を数えたら交代すると宣言するのですが……。

 子どもにありがちな「独り占めしたい」という気持ちをそのまま描きつつも、順番を守る大切さを学ばせてくれる絵本です。みんなで10まで数える場面は、数を数える練習にもなります。

 この絵本を含むノンタンシリーズについては別記事でも詳しく解説していますので、気になった方はそちらもぜひご覧ください。

ノンタンシリーズを徹底解説

ノンタン作品のあらすじ・内容を全冊紹介

16位:からすのパンやさん(271万部)

 木の上にあるからすのパン屋さんを描いた絵本です。ところが夫婦に赤ちゃんが4羽生まれたことで忙しくなり、パン屋のお客さんは減ってしまいます。赤ちゃんたちはパンを食べながらも元気に成長していき、やがてパン屋も活気を取り戻していきます。

 この本の一番の見どころは、見開きでパンがたっぷり描かれたページです。かめパンやパンダパン、テレビパンやながぐつパンなど、普通のパン屋では見かけないおもしろいパンがたくさん登場します。

17位:がたんごとんがたんごとん(265万部)

 「がたんごとん」と音を立てて走る汽車に、コップやスプーン、哺乳瓶などの見慣れたものたちが乗り込みます。最後は終点に到着してみんな食卓につき、運んでくれた汽車は「さようなら」と走り去っていく、シンプルなお話です。

 緑や赤などのはっきりとした色が使われていて、赤ちゃんの目を引きやすくなっています。また、「がたんごとんがたんごとん」「のせてくださーい」という繰り返しが耳に残りやすく、何度も読むことでどんどん夢中になる子も多いようです。

18位:ノンタンおやすみなさい(258万部)

 ノンタンシリーズの2作目となる絵本です。夜になっても眠れないノンタンは外に遊びに行きます。しかし友達はみんな寝ていたので、夜に起きているふくろうと遊ぶことに。ところが暗いがゆえに、散々な目にあってしまいます

 ノンタンの無茶な行動は絵本ならではですが、「夜でも眠くない、遊びたい!」という子どもの心を素直に表現しています。夜は寝る時間だということを教訓らしくなく教えてくれるノンタンシリーズのよさが詰まった作品です。

19位:ノンタン!サンタクロースだよ(257万部)

 クリスマスをテーマにしたノンタンの絵本です。はやくプレゼントがほしいノンタンは、直接もらおうとサンタクロースを探しに出かけます。でも出会うのはうさぎのサンタやくまのサンタばかりで、ねこのサンタは現れません。

 プレゼントが楽しみで眠れない高揚感や、サンタが来なかったらどうしよう……という不安など、クリスマスの子ども心がノンタンを通して描かれています。クリスマスプレゼントにしても楽しい1冊です。

20位:しろいうさぎとくろいうさぎ(253万部)

 仲良しの白いうさぎといつまでもいっしょにいたいと願う黒いうさぎと、その願いを叶えようとあることを決心する白いうさぎのお話です。優しい言葉と絵によって、2人の愛がまっすぐに描かれています

 愛に溢れたやさしい絵本ですが、小さい子には少し難しいかもしれません。年齢の目安は4歳ごろからと、ランキング内では高めになっています。結婚祝いに選ばれることもある絵本で、大人の方にもおすすめです。

21位:だるまさんと(252万部)

 4位に入っている「だるまさんが」の姉妹編、シリーズ3作目となる絵本です。いちごさんやめろんさんなど、だるまさん以外のキャラクターが登場します。おしりをあわせたりハグしたりと、コミュニケーションを取りながら楽しめる1冊です。

22位:だるまさんの(252万部)

 「だるまさんが」に続く、シリーズ2作目の絵本です。だるまさんの目や歯など、体の一部がテーマになっています。自分の目や歯をオーバーに主張するだるまさんがおもしろい、コミカルさ満載の作品です。

23位:はじめてのおつかい(251万部)

 ママに頼まれ、はじめてのおつかいに牛乳を買いに行く女の子(みいちゃん)を描いています。いつもの道なのに緊張することばかり起こり、無事にお店に着いてもまだ安心はできず……、子どもも思わず真剣に聞き入ってしまう絵本です。

 お話の展開はもちろん、繊細に描き込まれた絵も素晴らしく、自分もお話の中に入ったような気持ちになれます。また、小さな女の子の不安や緊張をとてもリアルに描いているので、大人が読んでも心が動かされます。

累計売り上げランキング一覧表

売り上げランキングを、著者や発売年などの情報と共に一覧表にしました。

  累計部数(部) 題名 著者 発売(年) 出版社 年齢の目安
1位 735万 いないいないばあ 松谷みよ子/瀬戸康男 1967 童心社 0歳〜
2位 551万 ぐりとぐら なかがわりえこおおむらゆりこ 1967 福音館書店 3歳〜
3位 444万 はらぺこあおむし エリック・カール 1976 偕成社 4歳〜
4位 354万 だるまさんが かがくいひろし 2008 ブロンズ新社 0歳〜
5位 354万 しろくまちゃんのほっとけーき わかやまけん 1972 こぐま社 0歳〜
6位 334万 ねないこだれだ せなけいこ 1969 福音館書店 0歳〜
7位 333万 てぶくろ エウゲーニー・M・ラチョフ 1965 福音館書店 3歳〜
8位 327万 おおきなかぶ A・トルストイ佐藤忠良 1966 福音館書店 3歳〜
9位 320万 じゃあじゃあびりびり まついのりこ 1983 偕成社 0歳〜
10位 317万 きんぎょがにげた 五味太郎 1982 福音館書店 2歳〜
11位 313万 はらぺこあおむしボードブック エリック・カール 1997 偕成社 2歳〜
12位 309万 ぐりとぐらのおきゃくさま なかがわりえこやまわきゆりこ 1967 福音館書店 3歳〜
13位 284万 三びきのやぎのがらがらどん マーシャ・ブラウン 1965 福音館書店 4歳〜
14位 274万 いないいないばああそび きむらゆういち 1988 偕成社 0歳〜
15位 274万 ノンタンぶらんこのせて キヨノサチコ 1976 偕成社 3歳〜
16位 271万 からすのパンやさん かこさとし 1973 偕成社 4歳〜
17位 265万 がたんごとんがたんごとん 安西水丸 1987 福音館書店 0歳〜
18位 258万 ノンタンおやすみなさい キヨノサチコ 1976 偕成社 3歳〜
19位 257万 ノンタン!サンタクロースだよ キヨノサチコ 1978 偕成社 3歳〜
20位 253万 しろいうさぎとくろいうさぎ ガース・ウィリアムズ 1965 偕成社 4歳〜
21位 252万 だるまさんと かがくいひろし 2009 ブロンズ新社 0歳〜
22位

252万

だるまさんの かがくいひろし 2008 ブロンズ新社 0歳〜
23位 251万 はじめてのおつかい 筒井頼子/林明子 1977 福音館書店 3歳〜

昨年との比較

羊のぬいぐるみが本を持っている写真

2022年のミリオンぶっくのデータも参照し、昨年との比較を行いました。

比較一覧表

 順位と累計部数を比較したデータを一覧表にしました。順位があがったものはタイトルにマーカーが引いてあります

題名 順位 昨年 累計部数(部) 昨年累計(部) 増数(部)
いないいないばあ 1位 1位 735万 720万 15万
ぐりとぐら 2位 2位 551万 545万 6万
はらぺこあおむし 3位 3位 444万 437万 7万
だるまさんが 4位 5位 354万 331万 23万
しろくまちゃんのほっとけーき 5位 4位 354万 343万 11万
ねないこだれだ 6位 6位 334万 330万 4万
てぶくろ 7位 7位 333万 323万 10万
おおきなかぶ 8位 8位 327万 322万 5万
じゃあじゃあびりびり 9位 9位 320万 309万 11万
きんぎょがにげた 10位 10位 317万 308万 9万
はらぺこあおむしボードブック 11位 12位 313万 296万 17万
ぐりとぐらのおきゃくさま 12位 11位 309万 307万 2万
三びきのやぎのがらがらどん 13位 13位 284万 279万 5万
いないいないばああそび 14位 14位 274万 271万 3万
ノンタンぶらんこのせて 15位 15位 274万 271万 3万
からすのパンやさん 16位 16位 271万 266万 5万
がたんごとんがたんごとん 17位 17位 265万 259万 6万
ノンタンおやすみなさい 18位 18位 258万 255万 3万
ノンタン!サンタクロースだよ 19位 19位 257万 253万 4万
しろいうさぎとくろいうさぎ 20位 20位 253万 252万 1万
だるまさんと 21位 22位 252万 234万 18万
だるまさんの 22位 23位 252万 234万 18万
はじめてのおつかい 23位 21位 251万 248万 3万

売り上げが一番増えたのは?

 1年に1万部売れるだけでも十分すごいのですが、TOP23に入る絵本は1年で10万部以上売り上げているものも多くあります

 23作の中で最も売れたのが「だるまさんが」の23万部で、次に「だるまさんと」「だるまさんの」がそれぞれ18万部と続きます。だるまさんシリーズの人気がよくわかる数字です。このまま売れ続ければ、数年で順位がだいぶ入れ替わりそうですね。

データ元・参考資料

本の上に座っている犬の人形

 本記事のデータは、株式会社トーハンが発行する小冊子「ミリオンぶっく」を参考に作成しました。

 ミリオンぶっくは2006年から発行されている出版物で、100万部以上売れている絵本が丁寧に紹介されています。絵本の歴史や豆知識などのコラムも充実しており、無料で手に入ると思えないほどためになる小冊子です。

 公式サイトには2022年度版が発行されたという情報しか出ていませんが、現在は本屋などで2023年度版が配布されています。気になった方は書店などでチェックしてみてください。

さいごに

 本記事で紹介したのは250万部以上売れている絵本なので、かなり知名度が高い作品ばかりです。読む絵本に迷ったら、まずこういった定番絵本をおさえておくのもひとつの手です。わたしも娘が成長するのに合わせ、読んであげたいなと思っています。

 ミリオンぶっくによると、もうすぐ100万部を超える絵本もたくさんあるようです。来年はどんな絵本が100万部に到達し、どんな絵本が250万部を突破するのか、今から楽しみです。