こんにちは、すずめです。海外旅行はほとんどしたことがないのですが、いつか北欧に行ってみたいとずっと思っています。自然がたくさん残っていたり、雑貨や家具がおしゃれだったりと、魅力がたくさんありますよね。
でも北欧はヨーロッパの中でも行きづらく、簡単に訪れられません。そこで本記事では、北欧発のおしゃれな絵本を国別にご紹介していきます。デザイン性が高く、そのままインテリアにできるようなものもたくさんありますよ。
・北欧文化が好き、興味がある
・北欧のおしゃれな絵本を探している
- 北欧って?
- 北欧のおしゃれ絵本の選び方
- 【国別】北欧のおしゃれな絵本*15選
- その他の地域のおしゃれな絵本も知りたい!
- さいごに
北欧って?
「北欧」という言葉はよく耳にしますが、どんな地域なのかといわれると困ってしまう方もいるかもしれません。まずはどのような場所なのかチェックしておきましょう。
北欧はどこ? どんな国がある?
北欧はヨーロッパの北部を指す言葉で、北ヨーロッパともいわれる地域です。北欧の「欧」は欧州、すなわちヨーロッパを指しています。
一般に北欧というと、スウェーデン、デンマーク、ノルウェー、フィンランド、アイスランドを指すことが多いようです。その5国は国旗も似ており、ノルディック・クロスと呼ばれる左寄りの十字を採用しています。
北欧はどんな特徴のある地域?
北欧は日本の北海道よりも北に位置しており、冬の寒さが厳しい国々です。また、緯度が高いために冬は日照時間が短く、地域によっては太陽が昇らない極夜も起こります。そのぶん美しいオーロラなども見られる、観光にも人気の場所です。
その一方で、夏には気温が20度以上にまであがります。日照時間はとても長くなり、夜の10時や11時ごろに空が明るいことも珍しくありません。冬に極夜が起こる地域では、夏は太陽が沈まない白夜が起こります。
北欧のデザインはなぜおしゃれなの?
先述したように北欧は緯度が高く、冬は太陽が出る時間がとても短くなります。そのため家で過ごすことが多く、少しでも明るい気持ちで快適に過ごせるようにとデザインが発達したのだといわれています。
北欧のおしゃれ絵本の選び方
ここからは、北欧のおしゃれな絵本を選ぶときのポイントをご紹介します。
年齢や用途に合わせて選ぶ
購入した絵本を主に誰が読むのか、どう使用するのかによって、どんな絵本がいいのかは異なります。まずはそこから考えてみると、絵本を絞りやすくなります。
赤ちゃんに読んであげるなら文字が少ない赤ちゃん向けのものを
赤ちゃんのために購入するのであれば、赤ちゃんを対象に作られているものを選ぶようにしましょう。文字が少なくシンプルで、かつ赤ちゃんの目を引く要素を取り入れているものがおすすめです。
また、厚紙で作られているボードブックタイプの絵本であれば、赤ちゃんが自分でめくっても破れにくく安心です。ボードブック絵本はサイズも小さめなものが多く、お出かけ用にもできます。
子どもには北欧らしいストーリーが楽しめるものや昔話がおすすめ
物語絵本も楽しめるようになった年齢の子が読むなら、北欧らしさが取り入れられているストーリーの絵本がおすすめです。寒い地域で生活する様子がわかったり、日本にはない大自然に思いを馳せたりと、絵本を通して世界が広がります。
また、現地に伝わる昔話や民話を絵本にしたものもおすすめです。日本では桃太郎や浦島太郎などが有名ですが、北欧にもその場所ならではのお話が伝わっており、その国や地域らしさが伝わってきます。
大人がインテリアにするならデザイン性の高い洋書(英語版)も素敵
大人はどんな絵本も読むことができるため、これといっておすすめがあるわけではありません。自分がいいと思った絵本を買いましょう。ただ、インテリアにしようと思っているのなら、よりデザイン性が高い洋書版を選ぶのも素敵です。
本当なら現地の言葉がそのまま載っている原書が一番なのですが、言葉に馴染みがなく読めない、日本では売っていないなどの難点があります。その点、英語版は現実的で、Amazonや楽天などのネットショップで手に入るものも多いです。
季節・イベント絵本を探しているならクリスマスの絵本がおすすめ
北欧には、クリスマスをテーマにした絵本が多くあります。中でもおすすめなのが、サンタクロースを描いた絵本です。なぜなら、世界中をまわるサンタクロースの出身地はフィンランドだからです。
他にも、寒い北欧のクリスマスを描いたものや自然の厳しさが伝わるものなど、さまざまなクリスマス絵本があります。日本のクリスマス絵本とは少し違うものを読んでみたい方はぜひ手に取ってみてください。
登場するキャラクターで選ぶ
海外のキャラクターといえばアメリカのものを思い浮かべる方が多いですが、北欧にも誰もが知っているキャラクターがいます。キャラものは親しみやすくかわいらしい印象を与えるため、やさしい雰囲気のインテリアにぴったりです。
グッズやパークでもおなじみの「ムーミン」
日本でのムーミンは雑貨やアニメで知られていることが多く、原作が小説だと知っている方は少ないかもしれません。マンガや映画にもなっている知名度が高いキャラクターで、赤ちゃんや少し大きめの子どもに向けた絵本も発売されています。
ムーミンの魅力は、シンプルさと精密さの両方を併せもつ絵です。特に花などの植物が繊細で美しく、ボタニカルな雰囲気のインテリアにぴったりあいそうです。
アニメ映画やミュージカルにもなった「長くつ下のピッピ」
何度もアニメ映画が制作されたり、ミュージカルが上映されたりと、さまざまなメディアで日本でも知られているのが「長くつ下のピッピ」です。もともとは子ども向けの小説なのですが、絵本版も発売されています。
細かい絵と明るくポップな色彩が特徴で、原色系が好きな方におすすめです。
絵本作家・デザイナーで選ぶ
絵本をインテリアとしても活用したいと思っているなら、自分の好きな絵を描く絵本作家を見つけ、その作品の中から選ぶと好みのものに出会いやすくなります。また、本の装丁をデザインするデザイナーも重要です。
北欧を代表するデザイナー「リサ・ラーソン」
リサ・ラーソンはスウェーデンの陶芸家で、デザイナーとしても知られています。日本ではグッズの人気が高く、雑貨屋などで見かけることも多いですね。白い体に赤いボーダーの猫「マイキー」など、有名なキャラクターも多くいます。
リサ・ラーソンのキャラクターが登場する絵本は、デザイン性の高さを保ちつつ、子どもも楽しめるのが素敵な点です。子どもがいる家庭のインテリアにおすすめです。
【国別】北欧のおしゃれな絵本*15選
ここからは、北欧のおしゃれな絵本を国別にご紹介していきます。どんな特徴のある国なのかも紹介していますので、ぜひあわせてチェックしてみてくださいね。
フィンランドのおしゃれな絵本*3選
世界的に有名なキャラクターの子ども向け絵本「ムーミンやしきへようこそ」
ムーミンやしきにどんな部屋があるのか、ムーミンやミイといっしょに探検していく絵本です。穴あき絵本になっていて小さい子でも楽しみやすく、どんどんページをめくりたくなります。
落ち着いた色彩がおしゃれで、ボタニカルなインテリアにも合いそうな1冊です。
フィンランドの自然をポップに描いた「くまのムル はじめてゆきをみる」
フィンランドのロングセラー童話です。「冬眠したくない」と巣穴を飛び出したくまのムルが、はじめてフィンランドの冬の自然を見る姿が描かれています。人と違うことをしてもいいのだと、勇気をもらえる作品です。
フィンランドの美しい自然がポップな色彩で描かれている、デザイン性の高い絵本です。
レトロかわいい絵でクリスマスを描いた「サンタさんへ12のプレゼント!」
サンタと小人が暮らす村を舞台にしたお話です。クリスマスで忙しいサンタさんにプレゼントをしようと決めた小人のビッレは、何をあげれば喜んでもらえるか一生懸命考えます。
レトロな絵がかわいらしく、アンティーク家具との相性もよさそうです。
スウェーデンのおしゃれな絵本*3選
スウェーデンのデザイナー「リサ・ラーソン」が描くアルファベットの絵本
小さい子でもアルファベットや英単語に親しめる、おしゃれなボードブックです。見開きで2つのアルファベットが載っており、英単語に合わせたリサ・ラーソンのイラストもついています。
表紙だけでなく中もとてもおしゃれなので、その日の気分で違うページを開いて飾っておくのもおすすめです。子供部屋にも合いそうです。
ポップで印象的な色彩の「長くつ下のピッピ」
世界一強い女の子ピッピが描かれる、ピッピシリーズ絵本の1作目となる作品です。児童書よりも短く読みやすくなっています。自由奔放で子どもの憧れる要素をたっぷりもったピッピが、おしゃれなテイストの絵で描かれています。
原色が使われた色彩はポップで明るく、子供部屋など明るい雰囲気の部屋にぴったりです。
有名グラフィックデザイナーが手掛ける「エドワードとうま」
都会のマンションで暮らすエドワードはどうしても馬が飼いたくて、ついには街へ理想の馬を探しに出かけます。エドワードが起こすさまざまな騒動がコミカルで楽しく、読んでいて明るい気持ちになれる絵本です。
絵はスウェーデンを代表するグラフィックデザイナーが手掛けており、オレンジや黄緑などの大胆な色彩と配置がとても洒落ています。
ノルウェーのおしゃれな絵本*3選
古典的な昔話「三びきのやぎのがらがらどん」
日本でもよく知られているお話で、2023年時点では284万部を売り上げているロングセラー絵本です。恐ろしい化け物トロルと、なんとかして谷をわたりたいヤギたちが描かれています。谷をわたる橋にスウェーデンの広大な自然が垣間見えます。
細かい線と大胆な構図が特徴的で、昔話らしさにあふれています。カントリーな雰囲気のインテリアに合いそうです。
フリーハンドのゆるい線がかわいい「キュッパのはくぶつかん」
さまざまなものを集めるのが好きな丸太の男の子・キュッパは、集めたものを並べて博物館をつくります。ひとつひとつのものが細かく描かれており、すみからすみまでじっくり見たくなる絵本です。
フリーハンドで描かれた太めの線と、やわらかいくすみカラーが特徴のイラストで、ゆるくやさしい印象を受けます。玄関などに飾るのもよさそうです。
ノルウェーに伝わる冒険昔話「ライオンとタカとアリになった男の子」
動物たちに不思議な力をもらい、ライオン・タカ・アリに変身できるようになった男の子の冒険を描いたお話です。ノルウェーではよく知られている昔話で、恐ろしいトロルや竜なども登場します。
繊細な線画に淡い色で着色されており、どこかメルヘンチックな雰囲気のある絵です。レースやフリルなどと相性が良さそうな絵本です。
デンマークのおしゃれな絵本*3選
アナ雪の原作が美しい装丁で読める「雪の女王」
ディズニー映画「アナと雪の女王」の原作となった、デンマークを代表するアンデルセンによる童話です。マリメッコのデザイナーが手掛けるデザインが素晴らしく、どのイラストもため息が出るほど美しい仕上がりになっています。
銀箔押し×布装の豪華かつ上品な雰囲気で、そこにあるだけでインテリアとして成り立つほどです。クリスマスのギフトにも向いています。
ポップな原色の色彩が特徴的な「ラスムスクルンプ」
デンマーク人の99%が知っているという人気のキャラ「ラスムス」を主人公とする、クリスマスのお話です。森の奥にいる妖精との交流を描いています。デンマーク流のクリスマスの過ごし方もわかる、冬にぴったりの絵本です。
線の細かさと原色をポップに使用した色合いが特徴で、どこかレトロな印象を受けます。カントリー調の家具に合いそうな雰囲気です。
独特の縦長のかたちが珍しい「つきのぼうや」
あまり見かけない、縦にとても長い形の絵本です。「つきのぼうや」はお月様に、池に映る月を連れてきてほしいと頼まれます。地上におりて帰るまでの冒険が、独特の縦長を生かして描かれています。
月を題材としていますが明るめの色が使われており、寝室からリビングまでさまざまなところに飾れそうな1冊です。
アイスランドのおしゃれな絵本*3選
現代風のおしゃれなイラスト「さむがりやのスティーナ」
寒がりの女の子を主人公にした作品です。冬になると布団から一歩も出たくなくなるスティーナは、布団の中でずっと過ごせるようにさまざまな発明品を生み出します。子どもよりも大人の方が共感できそうな、寒い冬のお供にしたい絵本です。
発売されたのが最近であることもあり、今風のおしゃれなデザインで絵が描かれています。モダンインテリアに合いそうです。
ユーモラスに愛らしい怪物を描く「おおきいかいぶつはなかないぞ!」
なんでもできる「ちいさいかいぶつ」に劣等感を抱いている、「おおきいかいぶつ」のお話です。著者は3人で、それぞれアイスランド、スウェーデン、フェロー諸島の方なのだそうです。かいぶつといいながらもかわいらしいキャラクターに魅力があります。
ユーモラスでメリハリのあるイラストが特徴で、子供部屋との相性がよさそうな絵本です。
やさしく穏やかな雰囲気の昔話「ディンマリンのおはなし」
アイスランドで長く読み継がれるお話です。ディンマリンという小さなお姫さまと、庭の池にいる白鳥が描かれます。やさしく穏やかな雰囲気の物語で、ゆったりとした気持ちになりたいときにぴったりです。
絵はメルヘンチックで美しく、想像力をかきたてられます。やさしい雰囲気の部屋に置いておきたい1冊です。
その他の地域のおしゃれな絵本も知りたい!
本記事では北欧に限定しておしゃれな絵本をご紹介しましたが、アメリカやイギリスなどその他の国にもおしゃれな絵本はたくさんあります。
地域を限定せず、外国のおしゃれな絵本を知りたい方は、ぜひ以下の記事をご覧ください。北欧はもちろん、その他のさまざまな国の絵本が紹介されています。
さいごに
北欧の国々は日本と文化も地理も異なり、いつか行ってみたいと憧れる方も多いですよね。もちろん、わたしもそのうちの一人です。いつか実際に行って、絵本に出てくるような雰囲気の場所に自分の足で立ってみたいです。
本記事でご紹介した絵本は、物語もデザイン性も優れているものばかりです。ぜひ気に入った作品を手に取って、北欧の雰囲気を味わってみてください。