すずめ書店

本で心を豊かにしたい、どこかの町のすみにある小さな本屋さん。

バレンタインにぴったりの心温まる愛の絵本を5冊ご紹介*

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 こんにちは、すずめです。2月といえばバレンタインの季節です。みなさまは、バレンタインにどうやって過ごすか決まっていますか?

 日本のバレンタインは、チョコを贈るイベントとして定着しています。でも、欧米では恋人や友達、家族に愛を伝える日として知られているそうです。

 チョコレートを作ったり食べたりするのも素敵ですが、今年はぜひ親子でバレンタインの絵本を読んで、愛情を深めてみませんか? きっと例年以上にあたたかい気持ちになれますよ。

こんな人向けの記事

・プレゼントに愛のこもった絵本を贈りたい

・バレンタインをテーマにした絵本を読み聞かせしたい

 

バレンタインを絵本で楽しんでみませんか?

絵本で楽しむバレンタインはこんなパパ・ママにおすすめ!

マシュマロとチョコレートがカップに入っている写真

愛にあふれたやさしい子になってほしいという願いがある

 一年を通してたくさんのイベントがありますが、愛について考えるきっかけとなるのはバレンタインくらいです。愛にあふれた絵本を読むことで子どもたちも心が温まり、自分も誰かに優しくしよう、愛を伝えようという気持ちが生まれてきます。

子どもがまだ小さくチョコが食べられない

 チョコレートを解禁する年齢は家庭によってさまざまですが、3歳以降にするのが望ましいとする研究もあるようです。チョコが食べられない年齢の子どもがいる場合、思い切って食べ物ではなく絵本をプレゼントするのも素敵です。

 もちろんチョコ以外のお菓子で代用するのもありですが、イベントごとで大切なのは形式をなぞることではなく、イベント本来の意味を考えることだとわたしは思います。ぜひ「愛を伝える」ということに重点を置いてみてはいかがでしょうか。

年齢別!バレンタイン絵本の選び方

本棚に並んだ本に手を伸ばしている写真

2歳まではシンプルな物語がおすすめ

 2歳ごろまでは物語が複雑だと頭に入ってきにくく、飽きてしまうこともあります。そのため、できるだけシンプルな物語がおすすめです。また、ページ数があまり多くないものにしておくとより楽しみやすくなります。

3歳〜4歳はあたたかい読後感の物語を

 3〜4歳になり絵本の物語を楽しめるようになってきたら、読後感があたたかくやさしい気持ちになれる絵本を選びましょう。複雑な感情の動きはまだわからないことが多いので、気持ちがはっきり描かれているものだとわかりやすいかもしれません。

5歳以上は愛について深く考えられる絵本もOK

 5歳以上になり複雑な物語も理解できるようになったら、愛情というものについて深く考えられる絵本も楽しめます。ハッピーエンドだけでなく、悲しい結末でありながら愛に溢れている物語などもおすすめです。

バレンタインにおすすめの絵本5選

子どもが楽しみやすい絵本*3選

ハート探しが楽しめる「どこどこハート」は2歳以下にもおすすめ

 さまざまな場面にハートが隠れていて、それを見つけるのが楽しい絵本です。ハートはニワトリのトサカやピエロのおしりなど、さまざまな場所に隠れています。

 ハート探しを楽しみつつ、「見えないけれど、ここにもハートがあるんだよ」と子どもの胸に手を当てて教えてあげるのもいいですね。楽しくシンプルな作品なので、2歳以下の小さい子にもおすすめです。

「チョコだるま」はドキドキとほっこりを楽しめるあたたかい絵本

 チョコレートでできた雪だるまの「チョコだるま」を主人公にしたお話です。チョコなのに本当の雪だるまのように大きく、子どもにとってインパクトがあります。

 お金持ちに買われてしまったチョコだるまがかわいそうに思えるシーンもありますが、最後にはあたたかい気持ちになれます。ホットチョコレートを飲みながらゆっくり読みたい絵本です。

好きな人を思う気持ちがかわいらしい「ジャッキーのはつこい」

 くまのがっこうシリーズの絵本です。くまのジャッキーが、大好きなしろくまのデイビッドに会いに北極にいきます。楽しく過ごす時間からお別れの時間まで、恋するジャッキーのかわいらしさに満ちています。

 子どもに「初恋」は難しそうにも思えますが、特別な人と過ごす時間が大切なのは小さな子でも共感できるようです。大人も子どももあたたかい気持ちになれる作品です。

深く愛について考えられる絵本*2選

しろいうさぎとくろいうさぎ」は愛に満ちたやさしいお話

 楽しく遊んでいてもときどき悲しげな表情をする黒いうさぎは、仲のいい白いうさぎといつまでもいっしょにいられるよう願っていました。白いうさぎはその願いを叶えたく思い、あることを決めます。

 決して派手な絵本ではありませんが、長く愛され続けている作品です。やさしい愛があふれており、結婚祝いに贈る方もいるのだといいます。少し年齢が上の子どもにおすすめです。

人を好きになることについて深く考えられる「恋するひと」

 恋について深く考えを巡らせられる、フランスの絵本です。恋とはいったいなんなのかを、教室のみんなで議論していきます。人を好きになることについて天気や炎にたとえるなど、大人にとっても発見がある作品です。

 小さな子には難しいですが、保育園や幼稚園で好きな子ができはじめる5歳ごろには楽しめそうです。親子で恋について考える時間を作るのも素敵です。

バレンタインに絵本を読み聞かせするときのコツは?

子どもに絵本を読んでいる写真

 せっかくバレンタインに合わせて絵本を選んでも、なんの説明もなしに読み聞かせてしまったら他の本と変わりありません。読み聞かせする前にはぜひ、どうしてその本を読むのかについて話をしましょう

 とはいえ難しく考えず、「バレンタインは好きな人にチョコをあげる日だから、恋をしているジャッキーの話を読もうね」などと言ってあげるだけでも十分伝わります。それから読み聞かせをすれば、いつもと違った気持ちでお話を楽しめますよ。

さいごに

 バレンタインは節分やひな祭りのように大きな行事ではありませんが、恋や愛について考えられる素敵なイベントです。子どもにとっての1年は長く、そのイベントひとつひとつが大きな意味を持ちます

 せっかくのイベントであるバレンタインをただ過ごしてしまうだけではもったいないと感じたら、ぜひ紹介した絵本を手に取ってみてください。