すずめ書店

本で心を豊かにしたい、どこかの町のすみにある小さな本屋さん。

寝る前の読み聞かせについて徹底解説*効果やおすすめ絵本など

*当サイトの記事には広告・プロモーションが含まれます

 こんにちは、すずめです。最近は卒乳を視野に入れて、寝る前の読み聞かせを習慣にしています。まだまだ読み聞かせだけでは寝ませんが、「絵本読むよ」と言うとおとなしく横になってくれるのでかなり楽です。

 とはいえこの習慣を始めたばかりの頃は、読み聞かせで寝ないどころか、むしろ元気いっぱいになって遊び出してしまうことも多かったんです。その原因が絵本選びでした。寝る前に読む絵本って、どんなものでもいいわけではないんですよね。

 本記事では、寝かしつけ時の読み聞かせに向いている絵本の特徴や、避けた方がいい絵本の特徴、おすすめの絵本などをご紹介しています。寝る前に絵本を読むことで得られる効果や、さまざまな疑問点についても解説していますので、ぜひご覧ください。

こんな人向けの記事

・絵本を読み聞かせて寝かしつけしようと思っている

・寝る前の読み聞かせの意味や効果が知りたい

 

寝かしつけ時の読み聞かせを始める前に

照明の横に本が置かれている写真

寝る前の読み聞かせはなんとなくいいイメージがありますが、その理由や効果を知っておくことでより効果的になります。

なぜ寝る前の読み聞かせがいいの?どんな効果がある?

 寝かしつけに絵本を読んであげるのには、さまざまなよい効果があるとされています。読み聞かせで寝かせることの意味や、その効果を知っておきましょう。

1.リラックスしてよく眠れる

 大前提として、質の良い睡眠には、入眠時にリラックスしていることが大切だと言われています。そして絵本の読み聞かせは、さまざまな面で子どもをリラックスさせてあげられるものです。

 第1に、ママやパパなどの声を聞くことは、子どもにとって安心できることです。目を閉じていてもおうちの方の存在を感じられて、不安な気持ちを解消させられます。そのため、寝る前の寝かしつけは機械に頼らず人間がするのがおすすめです。

 第2に、絵本を通して物語の世界に入り込むことで、生活の心配事や不安、恐怖などを忘れることができます。繊細で寝る前にいろいろなことを考えてしまい寝付けない子は、絵本で眠りやすくなるかもしれません。

 ただ、寝る前の読み聞かせによって得られる「リラックスできる」というメリットを享受できるかどうかは、絵本選びによって大きく左右されます。後述しますが、興奮したり不安になったりする内容の絵本を選ばないように気をつける必要があります。

2.国語力アップにつながりやすい

 人間の記憶は寝ている間に定着するため、寝る前に見聞きしたものは頭に残りやすいという研究結果があります。そんなタイミングで絵本の読み聞かせをしてあげることで、さまざまな言葉や表現が頭に残り、語彙力・国語力が向上しやすくなります

3.子どもとのコミュニケーション時間になる

 寝る前に読み聞かせをするのは、大切なコミュニケーションの時間を確保することとイコールです。同じ絵本を読み、物語を共有することで、親子の絆が深まります。座ってでも横になってでもいいので、肌が触れ合う距離で読み聞かせするのがおすすめです。

いつから始めるのがいい?

 寝る前の読み聞かせは、何歳からしてもOKです。まだ絵本に興味を示さないうちでも、ママやパパの声を聞くことでリラックスできます

 ただ、抱っこしながら絵本を読むのはなかなか難しいので、一人で横になっていられる(抱っこをしなくても泣かない)ようになってからの方がいいかもしれません。

寝かしつけに向いている絵本って?

ぬいぐるみが閉じた本を持っている写真

いろんな絵本を読み聞かせてみた経験をふまえ、寝る前に読む絵本を選ぶときに押さえておきたいポイントを3つの項目にまとめました。

1.ほどよい長さ・ほどよい文量

 寝る前の読み聞かせには、その子にとって長すぎず短すぎないボリュームのものを選ぶのが大切です。また、ページ数があればいいというわけではなく、文章もある程度あった方が眠くなりやすいようです。

 というのも、読み聞かせで眠くなる理由のひとつに、読み手であるパパやママの声を聞くことでリラックスできるというものがあるからです。文章があまりない絵本だと、声を落ち着いて聞く時間が短くなってしまうため、ちょっともったいないかなと思います。

 短い絵本にも長い絵本にも、それぞれメリット・デメリットがあるため、それを知っておくと本選びの基準になります。

短い絵本のメリット・デメリット

○短時間で読めるので忙しいときでも読みやすい

○簡単な言葉のものが多く、幼い子も聞きやすい

△あまりにすぐ終わってしまうと眠くなりにくい

長い絵本のメリット・デメリット

○お話の世界に入りやすい

△長い絵本に慣れていないと集中して聴いていられない

我が家の場合……

 我が家では、いつも読み聞かせしている絵本よりも少し文量の多い絵本を読んで寝かしつけています。いつもだと、1ページの文量が多いと飽きてページをめくりはじめる、ページ数が多いと飽きてどこかへいってしまう……というかんじなのですが、寝かしつけのときは不思議と静かに聴いてくれます。

 最近では、寝る前の読み聞かせで長めの絵本に慣れたのか、普段から文章量が多い絵本を楽しめるようになってきました。もちろん個人差があると思いますが、いつもより少し長めの絵本を試してみるのもありです。

2.感情が大きく揺さぶられない内容

 絵本の長さ以上に大切なのが、絵本の内容です。好きな本を読むのでも問題はないのですが、前述した通り、落ち着いて眠りにつくことがとても重要です。そのため、大きく感情がゆさぶられる絵本は避けるのが無難です。

 感情が揺さぶられるものとしては、ドキドキハラハラするものや、不安な気持ちになるものなどが挙げられます。冒険もの、死や恐怖を思わせるものなどはおすすめできません。またうちの娘の場合、大好きなアンパンマンの絵本は大興奮してしまうので、寝る前は読まないようにしています。

 反対に寝る前におすすめなのは、ハッピーエンドのお話です。落ち着いた気持ちで聞き、幸福感が残ったまま眠りにつけるようにしてあげましょう

寝る前におすすめの内容

○ハッピーエンドで幸せな気持ちで終わる

○ストーリーの起伏が少なく落ち着いて聞ける

寝る前には避けた方がいい内容

△怖い気持ち、不安な気持ちになる

△ドキドキハラハラする展開

△頭を使って考える内容

内容に迷ったら睡眠や夜がテーマの本

 とはいえ、この条件を満たしている絵本を見つけるのも大変ですよね。絵本選びに迷ったら、睡眠や夜をテーマにした絵本の中から選ぶのがおすすめです。「もうねんね」や「おやすみ、ロジャー」など、ねんねのための絵本はたくさんあります

 本記事の下部で紹介している絵本も、夜や睡眠をテーマにしたものばかりです。寝かしつけ絵本選びで迷ったら目を通してみてくださいね。

おばけをテーマにした絵本はOK?

ねないこだれだ (いやだいやだの絵本)

 夜をテーマにした絵本の中には、おばけが登場するものもたくさんあります。せなけいこさんの「ねないこだれだはとても有名ですよね。でも、おばけが登場する絵本は、子によっては気をつける必要があります。

 「ねないこだれだ」は名作ですが、寝ない子は連れて行かれる……という怖さがある絵本でもあります。恐怖や不安を感じやすい子の場合、早く寝ないとと焦るあまりに眠れなくなったり、眠りが浅くなったりする可能性があります。

 だからといって、おばけが出る絵本が全てだめなわけではありません。おばけが面白おかしく登場する絵本なら大丈夫な子も多いでしょうし、おばけが好きで「ねないこだれだ」がへっちゃらな子もいると思います。

 大切なのは、読み聞かせをしてあげる子のことをよく考えて絵本を選ぶことです。おばけだけでなく、怪物や鬼なども配慮してあげるといいですよ

3.眠くなりやすい要素(繰り返しの言葉など)

 絵本の長さ、内容を適切なものにするだけでも十分なのですが、プラスアルファで「眠くなりやすい要素」を覚えておくとより寝かしつけに適した絵本が選べます。

 たとえば、リズミカルな繰り返しの言葉は眠気を誘いやすく、寝かしつけに向いています。日本の昔話には繰り返しの言葉が登場することが多く、おすすめです。(おむすびころりんすっとんとん、うんとこしょどっこいしょ、など)

 また、あくびが入っていたり、ゆったりとした言葉が入っていたりするものも眠りにつきやすくなります。夜や眠りをイメージさせる要素があるといいようです。寝かしつけに特化した絵本にはこれらの手法が用いられていることが多く、読みながらこっちがうとうとしてしまうこともしばしばあります。

寝かしつけに人気の絵本を10冊+αご紹介

ここからは、寝かしつけにぴったりの絵本をご紹介していきます。絵本選びに迷ったら、この中から選んでみてくださいね。

寝かしつけに特化した絵本*3選

 人間が眠くなりやすい要素を取り入れて作られた絵本がいくつも出版されており、寝かしつけ用の絵本にとても向いています。しかし、お話が長めだったり難しかったりするものが多いため、物語性のあるお話に慣れている子におすすめです。

寝かしつけ絵本ブームの先駆け「おやすみ、ロジャー」

 たった10分で寝かしつけができる「魔法の寝かしつけ絵本」としてブームにもなった作品です。心理学を取り入れて作られており、出版社の公式サイトによると、「「心理学的効果」が実証済み」なのだそう。この絵本の出版後、同じように眠くなる要素を取り入れた絵本が多く出版されるようになりました。

 眠りたいのになかなか眠れないうさぎのロジャーが主人公で、読み聞かせをしてあげるお子さん(物語中では名前を入れて読むように指示があります)と同い年という設定です。読み方の指示が具体的に書いてあって、読み聞かせが苦手でもうまく読みやすい絵本です。

 なお、出版社のYoutubeには「おやすみ、ロジャー」の読み聞かせ動画が上がっています。購入前に内容を見てみたい方は、そちらもチェックしてみてください。

水樹奈々ボイス【公式試聴】おやすみロジャー - YouTube

中村悠一ボイス【公式試聴】おやすみロジャー - YouTube

きれいな絵と短い物語で眠くなる「ねむたいこいし」

 「おやすみ、ロジャー」は長めの作品でしたが、こちらは短編絵本です。表題の「ねむたいこいし」は「ねむる前の習慣についての物語」、「おふろがだいすきなキリン」は「ねむる前のリラックスについての物語」と、眠りにまつわる話が5話入っています。

 本作は睡眠のスペシャリストと児童書作家が10年もかけて作りあげた作品で、睡眠科学と実地調査に基づいているのだそう。絵のきれいさと文章のリズムのよさで、読んでいる方も眠くなってきてしまいます。3歳から大人まで幅広い人におすすめの絵本です。

実生活に近い睡眠絵本「3ぷんでねむくなるえほん」

 ママを寝かしつける「ぼく」のお話です。「おやすみ、ロジャー」や「ねむたいこいし」に比べると自分の実生活にとても近いお話で、子どもにとって共感しやすい物語になっています。1ページあたりの文章量が少なく、小さい子でも聞きやすい絵本です。

 監修者の竹内エリカさんによると、子どもに届きやすいオノマトペや言葉遊びを使ってさまざまな要素を取り入れているのだそうです。読むときのルールには「ママも ねむくなるように よみましょう」とあり、自分も寝てしまう覚悟で読む必要がある絵本です。

短めの絵本(0歳・1歳ごろ〜)*3選

 まだ長いお話を聞いていられない、0歳・1歳ごろからの子におすすめの絵本です。起承転結があまりない絵本を中心に集めました。

ねんねのポーズをまねっこしても楽しい「ねむねむごろん」

 ぞうはあおむけに、くまはうつぶせに……と、動物たちが思い思いのかっこうで「ごろん」と横になっていきます。言葉はほとんどないですが、気持ちよさそうに眠る姿を見ているとこちらも布団に横になりたくなってしまいます。

 黒い背景に砂を使って描かれた絵はきれいでかわいらしく、他にない独特な雰囲気を持っています。寝室に行ってもなかなか横になりたがらない子には、「ねむねむごろんのポーズを真似してみよう」と声かけするのもいいかもしれません。

長く愛され続けるロングセラー絵本「もうねんね」

 日本で一番売れている絵本「いないいないばあ」と同じシリーズの1冊です。犬や猫、ひよこなど、さまざまな動物がすやすやと眠る様子が眠気を誘います。「ねんね」という言葉が繰り返される、リズムのある文章も特徴です。

 「松谷みよ子あかちゃんの本」シリーズは、まだ日本に赤ちゃん向けの絵本がない時代に作られた赤ちゃん絵本の先駆けとなる作品で、0歳のまだ絵本慣れしていない子にもおすすめです。1ページの文量もページ数も少ないので、短時間の読み聞かせにも向いています。

愛情をたっぷり伝えられる「だいすきだよ おつきさまにとどくほど」

 美しい自然の中で過ごす、しろくまの親子を描いた絵本です。日が昇ってから眠るまでに、しろくまの親子はいろんなものを見て、いろんな遊びをして、たくさんふれあいを重ねています。愛情いっぱいの1日に、読んでいる自分たちも愛に包まれた気持ちになります

 起伏のないおだやかな物語である点や、リズムのあるシンプルな文章である点などが重なり、小さい子でも聞きやすく眠くなりやすい雰囲気になっています。寝る前の読み聞かせのメリットである「親子のふれあい」を大切にしたい方におすすめの1冊です。

少し長めの絵本(2歳・3歳・4歳ごろ〜)*3選

 絵本に慣れて、少し長めのお話も聞けるようになってきた2歳ごろからにおすすめの絵本です。ストーリー性がある絵本を集めました。

寝るのをやめて遊びに行くお話「ノンタンおやすみなさい」

 キャラクターとしておなじみのノンタンが活躍する絵本です。夜なのに眠くならないノンタンは、ベッドから出て友だちの家に遊びに行きます。ところが、いつもの友だちはみんな眠ってしまいます。唯一起きていたふくろうくんと遊ぶことにしますが……。

 友だちの家を訪ねるシーンは繰り返しの展開なので、聞きながらうとうとしやすいようです。一方で、そのあとのふくろうくんと遊ぶシーンは、ノンタンがドタバタとひどい目に遭うため、さらっと読んでしまうなど工夫するのがおすすめです。

夜を冒険するやさしく幻想的な物語「よるくま」

 ある夜に男の子のもとにやってきた「よるくま」といっしょに、よるくまのおかあさんを探しにいくお話です。夜のお店や公園を探したり、電線の上を歩いたりしてみますが、なかなか見つかりません。とうとうよるくまは、夜のように暗い涙を流して泣いてしまいます。

 大冒険のお話のようでありながら、言葉のひとつひとつが穏やかでやさしく、ゆったりとした気持ちで聴ける絵本です。ハッピーエンドではありますが、途中で「おかあさんにちゃんと会えるの?」と不安になってしまいそうな子には、昼間に読み聞かせをするなどして、ストーリーを把握させておくといいかもしれません。

おなじみの昔話「おおきなかぶ」

 とても大きなカブを抜こうとみんなで協力する、日本でもとても有名なロシアの昔話です。夜や睡眠をテーマにしたお話ではありませんが、展開に大きな波がなく、落ち着いた気持ちで聴けるお話です。(カブが抜ける場面は盛り上がりすぎないように注意……)

 おじいさんがおばあさんを呼んできて、おばあさんが孫を呼んできて……と似たような展開が続くのに加え、「うんとこしょ どっこいしょ」というフレーズの繰り返しが出てくることで眠くなってきます。ほどよい長さで、1冊だけ読みたいときにもおすすめです。

長い絵本(4歳・5歳ごろ〜)*1選

 長い絵本は、ある程度大きくなった子や、なかなか寝付けない子などにおすすめです。

とにかく長い名前で眠くなる「じゅげむ」

 長すぎる名前が登場する落語「寿限無」の絵本版です。落語がもとになっているせいか、リズム感があり読んでいて心地いい文章になっています。「寿限無寿限無……」と長々と続く名前を読むのは大変ですが、呪文のような名前を繰り返しているうちに眠くなってくるという子も多いようです。

 長いお話ですが、後半に行くにしたがって展開がおもしろくなっていくため、飽きずに読みやすいお話です。とはいえ結構な長さがあるので、時間がたっぷり取れるときの寝かしつけにおすすめです。

個人的によかった絵本(おまけ)

 娘にいろいろ読み聞かせしてみてよかった絵本をご紹介します。

幸せな気持ちになれるお話「わたしのワンピース」

 ワンピースの模様が変わっていく展開の繰り返しや、「ララランロロロン」という言葉などが、ちょうどよく娘の眠気を誘ってくれました。うとうとしかけたところで文章のない星空のシーンが登場し、穏やかで幸せな気持ちになれるのもよかったです。

寝る前の読み聞かせの疑問点

実際に読み聞かせで寝かしつけるにあたって、よくある疑問についてまとめました。

部屋の明るさは?電気は消す?

部屋の照明の写真

 部屋をあまり暗くし過ぎると絵が見えず、視力低下が心配です。だからといって、電気をつけたままにしても眠くなりにくいですよね。そこでおすすめなのが、部屋の電気を消し、読み聞かせ用の小さなライトをつけることです。

 ある程度の明るさがあれば100均のライトなどでもいいと思いますが、わたしはマーナの「えほんライト」を使っています。星型で、好きなぬいぐるみにつけられるのがかわいくお気に入りです。別記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。

寝かしつけ用にマーナの星型えほんライトを購入しました - すずめ書店

動画やCDで読み聞かせるのはOK?

スマホを持っている写真

 読み聞かせ動画やCDを再生して寝かしつけするのは、正直あまりおすすめできません。寝る前の読み聞かせによる効果のうち、「リラックスできる」「コミュニケーションの時間になる」などは、大人が読み聞かせてあげることで得られるものだからです。

 ただ、風邪をひいて声が出ない場合や、どうしても自分も眠い場合など、状況に合わせて活用するのはOKだと思います。いつもお任せしてしまうのではなく、必要に応じて便利に使えるといいですよね。

 CDは音声だけなので大丈夫ですが、動画で再生する場合は、画面は見せず音声だけ聴かせるようにしましょう。寝る直前までスマホタブレットの画面を見ていると、睡眠の質が低下してしまいます。

YouTubeなどは著作権に注意

 一般の方による読み聞かせ動画はYouTubeなどの動画サイトに溢れていますが、そのjほとんどが著者・出版社に無許可で作成しているもので、著作権に違反しています。そのようなものは視聴せず、出版社による公式動画を活用するようにしましょう。

 出版社がアップしている公式動画で寝かしつけにおすすめなのは、「おやすみ、ロジャー」の読み聞かせ動画です。女性声と男性声の2パターンがあり、女性版は声優の水樹奈々さん、男性版は声優の中村悠一さんによる朗読です。

 なお、なぜ著作権違反の動画を見るべきではないのかについては、以下の記事で詳しく解説しています。著作権をクリアしている読み聞かせ動画も複数紹介しているので、併せてご覧ください。

著作権に違反していないYouTubeの読み聞かせ動画をご紹介! - すずめ書店

無料版Youtubeは突然の広告にも注意……

 YouTube  Premiumに登録せず無料版を使っている場合、再生中に差し込まれる広告で目が覚めてしまう可能性があります。特に長めの動画だと、複数箇所に広告が入るため、寝そうになるたびに広告が……ということも起こり得ます。

 以前は収益化しているチャンネルにしか広告が入らなかったのですが、現在は収益化されていなくても広告が入ることが多く、途中で別の音声が入ってしまうのは避けがたい状況です。また、環境によってはあまり子どもに聞かせたくない内容の広告が流れてしまうこともあります。

 もしYouTubeを日頃から視聴しているのなら、広告が入らなくなるプレミアム会員になってしまうのもありです。プレミアムだとバックグラウンド再生も可能になるので、読み聞かせ動画を再生しながらメールの返信をするなんてこともできます。

 読み聞かせのためだけに月額料金を払うのは躊躇われるのであれば、CD付きの絵本を買ってしまってもいいかもしれません。たとえば「おやすみ、ロジャー」の場合、公式にアップされている読み聞かせ動画のCD付き版も発売されています。

さいごに

 わたしの場合、寝る前の読み聞かせを始める前は、寝かしつけにかなりの時間がかかっていました。布団に寝かせても起き上がって遊びだし、横にならないせいでいつまで経っても眠くならない……という悪循環だったんです。

 それが、今では「絵本を読むよ」と言うと自分で横になって、おとなしくお話を聞いてくれています。そのおかげで早く寝付くようになり、寝かしつけがだいぶ楽になりました

 寝る前の読み聞かせには長期的なメリットも多いですが、このような短期的なメリットもあります。寝かしつけに苦戦している方は、1冊だけでも読む習慣をつけてみるのはいかがでしょうか。ぜひ試してみてくださいね。

参考サイト

子どもの寝かしつけに「読み聞かせ」の効果を出すために守るべきポイントとは?|ベネッセ教育情報サイト

子どもをすこやかな眠りへと導く 「入眠儀式」 | LOFTY(ロフテー)公式