くまのがっこうシリーズのキャラクターを徹底解説*兄の名前やルルロロとの関係も!
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こんにちは、すずめです。くまのがっこうに出てくるジャッキーとデイビッドが好きで、結婚するときには2人が結婚式を挙げているイラストの婚姻届を使ったほどです。もちろんジャッキーの兄たちや、ルルロロ、その他のキャラたちも大好きです。
くまのがっこうにはレギュラーとして登場するキャラクターだけでなく、1冊のみに登場するキャラや、シリーズをまたいで登場するキャラもおり、登場人物は意外とたくさんいます。個性的で性格もさまざまですが、どの子も愛らしく魅力的です。
本記事では、くまのがっこうシリーズに出てくるキャラクターの名前やプロフィールを紹介します。兄たちの人数や見分け方、ルルロロとの関係性など詳しいことについても解説していますので、ぜひご覧ください。
- くまのがっこうについて
- くまのがっこうシリーズのキャラクター
- さいごに
くまのがっこうについて
キャラクターについて解説する前に、簡単に「くまのがっこう」シリーズについて紹介しておきます。
作者は誰?
くまのがっこうの文章はあいはらひろゆきさん、絵はあだちなみさんが担当しています。企画にはバンダイキャラクター研究所が関わっており、くまのがっこうシリーズを発行しているレーベル「PICT.BOOK」もバンダイのものです。
あいはらさんは2022年に永眠
文章を担当していたあいはらひろゆきさんは、2022年6月27日、61歳で亡くなられました。
その3日前であるジャッキーの誕生日には、ツイッターでくまのがっこう20周年のスペシャルコンサートの告知をされていました。あまりに突然のことで、驚いたファンも多かったはずです。(のちにコンサートは中止が発表されました)
新作はもう出ない?
物語を手がけていたあいはらさんが亡くなったあと、くまのがっこうシリーズの新刊は発表されていません。一方で、株式会社キャラ研は以下のようにコメントをしています。
あいはらひろゆきさんが作られたこのあたたかな物語「くまのがっこう」の世界をキャラ研は、これからもファンのみなさまへお届けしたいと思います。
今のところの新作は2017年に発行された「ジャッキーのしあわせ」で、もう6年以上新作が出ていません。ですがこのコメントを見る限り、あいはらさんの思いを継いだ新作が出る可能性もありそうです。
対象年齢はどのくらい?
くまのがっこうシリーズは長いお話が楽しめるようになってから
くまのがっこうシリーズの絵本は、対象年齢をはっきりと定めていません。「2歳から」「4歳から」など表記しているサイトもありますが、個人的には「2歳はちょっと早いかな?」という印象です。
くまのがっこうはお話がしっかりしていて文章量も多いので、長いお話をしっかり楽しめるようになってから読むのがおすすめです。ただ、絵がかわいく見ているだけで楽しいため、ジャッキーが好きならパラパラめくってあげるだけでも楽しめるかもしれません。
ルルロロやファーストブックシリーズは低年齢でも楽しめそう
くまのがっこうのファーストブックシリーズは、はっきりとした絵(背景が白)に1〜2行の文章が書かれているため、0歳、1歳、2歳ごろの子でも楽しめます。色や形をテーマにしたものもあり、初めての絵本にもおすすめです。
ルルロロを主人公にしたルルロロシリーズは、物語性がありつつもくまのがっこうシリーズよりも文章量が少ないため、お話がわかるようになってきた2〜3歳くらいから楽しめそうです。
くまのがっこうシリーズのキャラクター
ここからは、くまのがっこうシリーズに登場しているキャラクターについて、できるだけ画像を添えてご紹介していきます。
主人公「ジャッキー」
12人兄妹の末っ子
後述しますが、ジャッキーには11人のお兄ちゃんたちがいます。ジャッキーは12番目で、唯一の女の子です。
お兄ちゃんたちに比べると体が小さく、公式ホームページなどでは「おチビさん」と表現されています。お兄ちゃんたちの世話を焼こうとするしっかりものですが、まだ幼いところもあり、大泣きしたり投げ出したりしてしまうこともよくあります。
ませている面があり、スカートやパンツなどいろいろな服を着こなすおしゃれさんでもあります。誕生日は6月24日で、兄妹の中で唯一うまれた順番に対応していません。(おにいちゃんの欄で詳しく解説します)
本名はジャッキーじゃない!
絵本や店舗名など、あらゆる場面で「ジャッキー」という名前が使われていますが、実は本名はジャッキーではなく、「ジャクリーヌ・フランソワ」といいます。「ジャッキーのたからもの」のラストで、宿題として書いた作文の末尾に本名を書いているところから明らかになっています。
ちなみに、くまのがっこうを設立したジャッキーのひいひいひい……おばあちゃんの名前は「ジャクリーヌ・フランソワ3世」です。もしかすると、先祖から代々伝わっている名前なのかもしれません。ジャッキーは何世にあたるのか気になるところです。
ジャッキーのおにいちゃんたち
ジャッキーは12人兄妹の末っ子で、ジャッキー以外の11人はみんな男の子です。お兄ちゃんたちは見た目も性格もそれぞれ異なり、個性にあふれています。
お兄ちゃんたちの見分け方(見た目の特徴)と性格
お兄ちゃんたちは個人個人で活躍する機会が少なく、絵本を読んでいるだけでは誰が誰なのか覚えづらいですよね。11人のお兄ちゃんを見分ける方法を一覧にしたので、ぜひ覚えてみてください。
名前 | 特徴 | 性格 | |
---|---|---|---|
1番目 | ディッキー | 縦長の耳 | 頼りになる |
2番目 | ウーリー | 丸い顔 | 発明好き |
3番目 | アントン | 耳が大きい | 読書家 |
4番目 | アルバート | くっついた目 | 泣き虫 |
5番目 | マックス | 鼻周りが横広 | 照れ屋 |
6番目 | トフィー | 舌を出している | 食いしん坊 |
7番目 | ハリー | 鼻周りが大きい | 虫が好き |
8番目 | ベルナルド | 背が高い | のんびりや |
9番目 | ペーター | とんがった耳 | 泣き虫 |
10番目 | ヘルマン | 鼻の下が長い | 頑固者 |
11番目 | ロイ | 耳が小さく丸顔 | 優しい |
ジャッキーたちの誕生日(+名前のスペル)
物語の中で個人が活躍することの少ないお兄ちゃんたちですが、それぞれ誕生日が設定されています。1番目のディッキーは1月生まれ、2番目のウーリーは2月生まれ……と、誕生月だけならかなり覚えやすくなっています。
ちなみに、末っ子のジャッキーは6月24日生まれ。では12月は誰もいないのかな?と思いきや……実はぬいぐるみのチャッキーが12月24日生まれなんです。ぬいぐるみにも誕生日があるのがかわいらしいですね。
名前 | 英語名 | 誕生日 | |
---|---|---|---|
1番目 | ディッキー | Dicky | 1月22日 |
2番目 | ウーリー | Wulli | 2月22日 |
3番目 | アントン | Anton | 3月14日 |
4番目 | アルバート | Albert | 4月3日 |
5番目 | マックス | Max | 5月26日 |
6番目 | トフィー | Toffe | 6月15日 |
7番目 | ハリー | Harry | 7月27日 |
8番目 | ベルナルド | Bernard | 8月19日 |
9番目 | ペーター | Peter | 9月3日 |
10番目 | ヘルマン | Herman | 10月1日 |
11番目 | ロイ | Roy | 11月19日 |
12番目 | ジャッキー | Jackie | 6月24日 |
ぬいぐるみ | チャッキー | Chackie | 12月24日 |
大好きな恋人「デイビッド」
ミッキーにはミニー、キティちゃんにはダニエルがいるように、ジャッキーには大切な恋人のデイビッドがいます。北極に住んでいるシロクマで、頻繁に会えるわけではありません。運動ができてアイスが好きな、かっこいい男の子です。
「ジャッキーのはつこい」はデイビッドの元へ会いに行くお話で、二人の関係性に胸がきゅんとするかわいらしい絵本です。また、ジャッキーとデイビッドの出会いは「ジャッキーのじてんしゃりょこう」で読めます。
「デイビット」と間違えられがち……
デイビッドは英語で表記すると「David」であり、「デイビット」と表記されているものは間違いです。ただ、日本人が発音するには言いにくいからか間違えて覚えている人も多く、Wikipediaにも「デイビット」表記がありました。
ジャッキーが大切にしているぬいぐるみ「チャッキー」
チャッキーは、ジャッキーが肌身離さず大切にしている黒いクマのぬいぐるみです。ぬいぐるみのはずなのですが、自由に動いているように見えるシーンもあり、表情が豊かなのが魅力です。
「ジャッキーのしんゆう」では、ジャッキーが新しいピンクうさぎのぬいぐるみばかりを大切にし、複雑な思いをする様子が描かれています。
ピンクのうさぎのぬいぐるみ「アンジェリカ」
チャッキーの存在がより大切なものとなった「ジャッキーのしんゆう」の中で、ジャッキーを魅了したピンクのうさぎのぬいぐるみには「アンジェリカ」という名前がついています。ただし、絵本本編の中には出てきません。
ちなみに、アンジェリカはその後どうなったのかというと……、絵本をよく探すと、11番目のお兄ちゃんのロイが大切にしているのが見つけられました。「ジャッキーのしんゆう」や「ジャッキーつきへいく」の眠っているシーンをぜひ見てみてください。
ジャッキーの妹分「ルルロロ」
ルルロロは、「ジャッキーのいもうと」に登場した双子のキャラクターです。NHKでアニメ化されたりアプリゲームが開発されたりしており、単体での知名度も高いのが他のキャラとの大きな違いです。
また、くまのがっこうシリーズとは別に、ルルロロを主人公とした絵本シリーズが展開されています。生活をテーマにした絵本もあり、くまのがっこうよりの読者も低年齢の子を対象にしているようです。
ルルロロはどっちがどっち?
双子のルルロロは見た目がほとんど同じですが、色だけが違っています。色が濃いのがルル(オレンジ)、色が薄いのがロロ(黄色)です。立ち位置が入れ替わることも多いので、色で覚えておきましょう。
ルルロロは本当の妹?
「ジャッキーのいもうと」というタイトルで勘違いされがちなのですが、ルルロロはジャッキーの本当の妹ではありません。前述した通り、ジャッキーたちは12人兄弟で、ジャッキーはその末っ子です。
ルルロロの立ち位置については、「妹分」という言葉がぴったりあいます。血が繋がっているわけではないけれど、お互いに姉妹だと思い合えるほどの関係ということです。
ルルロロは本当の兄弟ではないため、お兄ちゃんたちのように頻繁には登場しません。でも、実は「ジャッキーのいもうと」以外の絵本にも登場しているシーンがあります。みんなで集まるときなどに描かれていることが多いので、探してみてください。
その他のキャラクターたち
小鳥のカップル「ピッピとチッチ」
いつもいっしょにいる2羽の鳥で、黄色い方がチッチ、白い方がピッピです。最初に登場したのは「ジャッキーのパンやさん」ですが、そのあとも他の絵本のいろいろなページに登場しています。
ちょうちょの「マーとミーとムー」
よくジャッキーの近くを飛んでいる、3羽のちょうちょにも名前がついています。一番大きい水玉模様の子が「マー」、無地の黄色い子が「ミー」、ピンクの小さい子が「ムー」です。3姉妹で、いつも仲良く飛んでいます。
牛の「マオマオ」と子牛の「ミルク」
マオマオは、寄宿舎の納屋に住んでいる雌牛です。搾りたての乳をパンやクッキーに使ったり、朝ごはんに飲んだりしている様子が描かれています。
「ジャッキーのしあわせ」ではマオマオが小さな女の子の牛を産んでいます。その子の名前が「ミルク」で、ジャッキーが命名しました。
のねずみ「チェリー」
ジャッキーたちがいる寄宿舎の壁からよく顔を出しているねずみは、「チェリー」という名前です。表だった活躍はありませんが、「ジャッキーのじてんしゃりょこう」をよく見ると、作中で妊娠し子どもを2匹産んでいるのがわかります。
ピンクのノラネコ「めいちゃん」
「ジャッキーのトマトづくり」に登場したピンク色のノラネコは「めいちゃん」という名前です。トマト畑でお昼寝をしていたら、ジャッキーに追い払われてしまったところが描かれています。
実はめいちゃんは、絵本に登場したときは名前がつけられていませんでした。作者2人のサイン会に参加したファンの女の子が名前を尋ね、「名前をつけていいよ」と言われたことで、「めいちゃん」と名前がついたのだそうです。
かめとかえるは名前がない
登場する機会は多いものの、名前がないキャラクターもいます。フロッグ池に住んでいるかめやかえるたちです。
かめはのんびりとした顔をしていますが、実は100万年も長生きしている超ご長寿さんなのだそう。かえるは一匹ではなくたくさんいます。「ジャッキーのゆめ」では、おにいちゃんたちがかえるになってしまった場面もありました。
さいごに
くまのがっこうは絵がかわいい点でも人気がありますが、物語が楽しく、キャラクターたちが生き生きしているのも大きな魅力だと思います。太陽のように存在感の大きいジャッキーの影に隠れがちですが、よく知ると夢中になってしまうキャラがたくさんいます。
できることなら、もっといろいろなキャラたちのグッズも出してほしいですよね……。デイビッドやルルロロ、チャッキーなどのグッズはたくさんあるのですが、おにいちゃんたちやちっちゃなおともだちのグッズはほとんどないので……。