こんにちは、すずめです。よく娘を連れて図書館に行くのですが、駒形克己の「ごぶごぶごぼごぼ」に夢中になり、ついには自宅用に購入してしまいました。大人から見るとよくわからないのに、赤ちゃんは夢中になるのが本当に不思議です。
うちの娘に限らず、「ごぶごぶごぼごぼ」は多くの赤ちゃんを夢中にしている絵本です。何がそんなに赤ちゃんの心を掴むのかが気になったので、本記事ではその秘密を調査し、まとめていきます。読み聞かせのコツもご紹介しますので、ぜひご覧ください。
・ごぶごぶごぼごぼがなぜ赤ちゃんの心を掴むのか知りたい
・読み聞かせのときのコツを知りたい
「ごぶごぶごぼごぼ」の情報をさらっと確認!
作者の駒形克己はどんな人?
作者の駒形克己さんは、造本作家やデザイナーとして活躍されている方です。絵本も多く手がけており、読み手の想像力をかきたてるような作風が特徴です。しかけのある絵本もたくさんあり、「ごぶごぶごぼごぼ」もページに穴があいています。
ごぶごぶごぼごぼのあらすじは?
「ごぶごぶごぼごぼ」はシンプルな絵と音を表す言葉だけで構成されており、明確なあらすじは存在しません。しかしイメージされている世界はあり(後述します)、そこからどのような物語を感じるかは読み手次第です。
対象年齢は?何ヶ月から楽しめる?
対象年齢は0歳とされており、ファーストブックにもおすすめの絵本です。色彩がはっきりしているため低月齢の子の目も引きやすく、早い子だと2〜3ヶ月ごろから注目する子もいるようです。
うちの娘は10ヶ月ごろに初めて見せたのですが、読んであげると両手をばたばたさせておおはしゃぎしていました。読み終わってしまうと「もっと!」と要求する本はこれがはじめてで、そんなに好きなの?と驚かされました。
赤ちゃんが泣き止む秘密はテーマにあり!
あの不思議な絵や音は胎内を意味している
「ごぶごぶごぼごぼ」には「ぷぷぷ」「ぷわぷわ」「じゃわじゃわ」などの表現があり、読んでいると「水をイメージしているのかな?」と感じます。実はあれは、赤ちゃんがまだお腹の中にいた頃、つまり胎内の様子をイメージしているのだそうです。
大人にとってはよくわからない絵や音ですが、きっと赤ちゃんにとっては懐かしく親しみを感じられるものなのでしょう。赤ちゃんが泣き止む、落ち着くなどの不思議な話は、聞いていて安心する音に理由があるのかもしれませんね。
本当に効果があるの?娘(11ヶ月)の場合
でも、日頃から赤ちゃんに翻弄されているパパやママからしたら、絵本ひとつで本当に泣き止むなんて信じられませんよね。そこで、娘が不機嫌で泣いているときに読み聞かせてみました。
試してみたのは、あとはお風呂に入って寝かせるだけ……という19時ごろ。お風呂のお湯が溜まるのを待っていたのですが、眠くて眠くてぎゃん泣きしていました。まず本棚から取り出して表紙を見せてみるも泣き止まず、やっぱりだめかな、と思いました。
が、「ごぶごぶごぼごぼ」とタイトルを読むと絵本をチラ見。そして表紙を開き、「ぷーん」と読むと……笑った! そのあとはいつものように体をゆらし、楽しそうに聞いていました。おかげでお風呂が溜まるまでの時間をやり過ごせました。
ということで、もちろん個人差や状況によって違うのだとは思いますが、うちの娘の場合は効果ありでした。ここまであからさまに効くと思っていなかったので、正直びっくりしました……。
マツコの知らない世界でも紹介され話題になった
この絵本は、2019年1月に「マツコの知らない世界」の「読み聞かせ絵本の世界」で紹介されたことでも話題となりました。そこでは落ち着きのない子供が静かになる絵本として取り上げられており、効果はほぼ百発百中だと話されていました。
マツコの知らない世界の過去回はParaviで配信されているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
どんな読み方が正解?読み聞かせのポイント
絵本を読み聞かせるときに、どんな読み方をすればいいかわからず迷ってしまう方はたくさんいます。特に「ごぶごぶごぼごぼ」のような物語のない絵本は、抑揚のつけかたやテンポなどが難しく、悩み始めるとキリがありません。
本当は読み方に正解も不正解もないのですが、「ごぶごぶごぼごぼ」の場合、ゆったりとやさしい声で読んであげるのがコツだと思います。この絵本は胎内の安心感や懐かしさがキーとなるので、それを感じられるように読んであげましょう。
また、時にはテンポよく読んだり小声で読んだりと、変化をつけてあげた方が喜ぶ子もいます。一番大切なのは、目の前の子どもの反応を見ながら読むことです。あまり構えてしまわずに、読み聞かせの時間を楽しみましょう。
さいごに
大人になった今、赤ちゃんのときの感覚を思い出すことはできません。でもこの絵本は、すっかり忘れているお腹の中の安心感を大人におすそわけしてくれます。赤ちゃんにとってだけでなく大人にも優しい「ごぶごぶごぼごぼ」を、ぜひ一度読んでみてください。