すずめ書店

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こどもの日のおすすめ絵本を8冊ご紹介*

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 こんにちは、すずめです。みなさんはこどもの日に何かお祝いをしますか? 日本にはたくさんの行事があります。子どもには折りに触れていろんな経験をさせてあげたいし、行事の由来も説明してあげたいですよね。

 でも、どうしてこどもの日をお祝いするのが五月なのか、なぜこいのぼりを飾るのかなど、実際に説明しようと思うと難しいものです。そこでおすすめなのが、子どもにとって親しみやすい絵本です。

 本記事では、こどもの日におすすめの絵本をご紹介します。こどもの日の由来がわかる絵本のほかにも、こいのぼりが主人公の絵本や、歌をテーマにしたものなど、さまざまな作品を取り上げています。ぜひご覧ください。

こんな人向けの記事

・絵本でこどもの日を楽しみたい

・行事の由来を絵本で学びたい・学ばせてあげたい

 

こどもの日の絵本を選ぶときのポイント

こどもの日の絵本はひな祭りよりも多くないのですが、それでもいろんなものがあります。選ぶポイントをおさえておきましょう!

狙いを持って作品を選ぶ

こいのぼりのおもちゃの写真

 こどもの日をテーマにした絵本は、由来が学べるものやこどもの日の一日を描いたものなどさまざまなタイプがあります。絵本を通じて子どもに何を伝えたいのか、狙いを明確にしてから選ぶと失敗しません。

 また、由来について書かれた絵本にも種類があり、こどもの日そのものの成り立ちを描いたもの、こいのぼりをあげる理由を描いたものなどさまざまです。事前に子どもが興味を持ちそうなものをチェックしておくといいですね。

年齢に合った絵本を選ぶ

かぶとをかぶった人形とこいのぼりのおもちゃの写真

 こどもの日の絵本に限らず、絵本を選ぶときは読んであげる子の年齢に合わせるのが大切です。ただし、どのくらいの分量・難しさなら理解できるかは、普段の読み聞かせの頻度や発達状況などの個人差によって異なります

 一般には、3歳ごろになると難しい内容のお話も少しずつ聞けるようになっていきます。本記事では、さまざまなことを基準に「3歳ごろから」などと表記して紹介していますが、読んであげる子の理解度を考慮して選ぶようにしてください。

こどもの日のおすすめ絵本*8選

3歳・4歳ごろから楽しめるこどもの日の物語絵本*4選

しっかりした物語のある絵本を4冊集めました。

菖蒲(ショウブ)について学べる物語絵本

 「じゃあじゃあびりびり」でおなじみの、まついのりこさんによる絵本です。青空を飛んでいたこびとは黒い雲に邪魔されてしまいますが、端午の節句に欠かせない菖蒲を使って応戦します。邪気を払う菖蒲について、物語を通して知ることができる1冊です。

 本作は「行事こびとのえほん」というシリーズに含まれる作品で、こいのぼりの他に七夕、お月見、お正月、豆まき、ひな祭りがあります。全部集めて1年間を学ぶのもおすすめです。

折り紙で作ったこいのぼりが空を飛ぶ

 幼稚園で子どもたちが作ったこいのぼりが空を飛び、冒険を繰り広げるお話です。物語に登場する折り紙のこいのぼりの作り方が載っているので、実際に自分でも作ってみることができます。工作好きな子にもおすすめです。

大人も子どももみんなで笑えるゆるい絵本

 ワニぼうのためにお父さんがこいのぼりを買ってきてくれたところから物語は始まります。気持ちよさそうに泳ぐこいのぼりを見ていたお父さんは、驚きの行動にでました。お母さんとワニぼうも真似をして、わにのぼりのできあがり

 大人も思わず笑ってしまうゆるい物語で、みんなで笑顔になれる作品です。ワニぼうはシリーズになっているので、彼らのキャラクターが気に入ったら他の作品もぜひチェックしてみてください。

こいのぼりを主人公にしたこどもの日のお話

 空を散歩しているこいのぼりくんが主人公のお話です。背中に乗りたがるねこちゃんを乗せてあげますが、こいのぼりくんは木に引っかかってしまいます。5月5日を舞台にしているので、こどもの日当日に読み聞かせてあげてもいいかもしれません。

 気持ちよさそうに空を散歩するこいのぼりくんを見てから、実際に空を泳ぐこいのぼりを見せてあげるのも素敵ですね。本作は文字数が少なめで、少し長い絵本に慣れてきた2歳くらいの子でも楽しめそうです。

乳児でも楽しめるこどもの日絵本*2選

ストーリーがしっかりある絵本はまだ早いかな?というくらいの年齢におすすめの絵本を2冊ご紹介します。

しかけ絵本で小さい子も夢中になれる

 お話はまだ集中して聞けないけれど、しかけがあれば夢中になるという子も多いですよね。本作は型抜きなどのしかけがたっぷりで、小さい子の気を引きやすいのが特徴です。一方で物語性もあるため、年齢が上がった子でも楽しめます。

 本作を手がけているきむらゆういちさんは、「いないいないばああそび」などでもおなじみ、しかけ絵本の名手です。「12ヶ月のしかけえほん」というシリーズになっており、他の行事の絵本もおもしろいものばかりです。

こいのぼりの替え歌でこどもの日を楽しむ

 0歳や1歳向けの絵本よりも文字の量が多いですが、歌をテーマにしているため小さい子でも楽しみやすい絵本です。とらのこさんきょうだいが、「屋根より高いこいのぼり」でお馴染みのあの曲をいろんな替え歌にしてしまいます

 乳児はもちろん、大きくなって自分で歌が歌えるようになった子にもおすすめの1冊です。ぜひみんなで歌ってみてください。

こどもの日の由来がわかる絵本*2選

行事の意味や由来について絵本で学びたい方におすすめの絵本を2冊選びました。

こいのぼりがいつどのように始まったのかが学べる

 こいのぼりの始まりについて学べる絵本です。こいのぼりの由来は諸説ありますが、この絵本では「はたのぼり」が由来になっているという説を紹介しています。

 江戸時代や侍など、歴史に関する言葉が出てくるので、大人が解説しながら読んであげるとよりわかりやすくなります。

こいのぼりにどんな意味が込められているかがわかる

 上と同じくこいのぼりについての絵本ですが、こちらはこいのぼりにどのような願いが込められているかがわかる絵本です。「鯉の滝登り」という伝説に関係するお話が描かれています。加えて料理や工作も載っていて、行事を満喫するのにぴったりです。

 この絵本は豆知識が豊富で、吹き流し(こいのぼりのひらひら)に込められた意味など、大人も知らないことがたくさん載っています。こどもの日全般について詳しく知りたい方にはこちらの絵本がおすすめです。

さいごに

 行事は季節の移り変わりを楽しむきっかけとなるものです。だからこそ、子どもたちと積極的に楽しんでいきたいですよね。

 こどもの日をテーマにした絵本は、ひなまつりをテーマにした絵本ほど多くありません。新しい絵本も少なめで、本記事で紹介したのも発売から日が経っているものが多いです。そのため購入しづらいものもありますが、ぜひ図書館などを活用し手に取ってみてください。

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