すずめ書店

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1才からのうさこちゃんの絵本を徹底解説*1歳の誕生日プレゼントにも【ミッフィー】

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 こんにちは、すずめです。以前こちらの記事でも書いたのですが、娘の1歳の誕生日にうさこちゃんミッフィー)の絵本セットをもらいました。徐々に長い絵本も聞いていられるようになってきたので、少しずつ読み聞かせています。

 実際に読んでみて思うのは、「1才からのうさこちゃんの絵本」は本当にいい絵本だということです。1歳の子どもの気を引く要素が詰まっていて、娘もミッフィーちゃんが大好きになりました。

 本記事では、1才のうさこちゃんの絵本セットに含まれる1冊ずつを丁寧にご紹介していきます。セットでプレゼントしようと思っている方や、1冊単位で好きなものを選んで購入したいと考えている方は、ぜひチェックしてみてください。

こんな人向けの記事

・1歳の子にミッフィーちゃんの絵本を読んであげたい

・1歳の子へのプレゼントを探している

 

1才からのうさこちゃんの絵本*素敵なところ

1才からのうさこちゃんの絵本セット 1 (全4冊)

「1才から」とされているだけあり、この絵本にはまだ幼い子どもの気を引くポイントがたくさん詰まっています。

シンプルでわかりやすいイラスト

ミッフィー/ポストカード/音符/ホワイト(BPC-297)/クラシック

 作者のディック・ブルーナは、太くはっきりとした線でシンプルな絵を描く作家です。単純な形なので、まだ赤ちゃんに近い1歳になりたての子にも認識しやすく、キャラクターに親しみが持てるデザインです。

計算し尽くされた芸術性の高い色彩

こどもと絵で話そう ミッフィーとマティスさん

 うさこちゃん絵本には、計算し尽くされた6色の「ブルーナカラー」が使用されています。赤・青・緑・黄・茶・灰の6色を中心に描かれたイラストは、シンプルだからこそ1歳の子どもの目にも美しく映ります。

 ちなみにブルーナは、「色彩の魔術師」とも言われる画家アンリ・マティスの影響を大きく受けています。絵本でありながらも芸術性に優れており、幼いうちからいろんな芸術作品に触れさせたいという方にもおすすめです。

ストーリー絵本入門に適している

ゆきのひのうさこちゃん (ブルーナの絵本)

 0歳向けの赤ちゃん絵本はストーリーのないものが多いですが、うさこちゃんシリーズには物語性があります。ただ1ページの文量が少なめなので、物語性のある絵本に慣れていない子どもでも聞きやすいのが特徴です。

 また、ストーリーのテーマは子どもの身近な事象や季節、レジャーなど多岐にわたっており、飽きずに読めるようになっています。

日本語訳のリズムがいい

うさこちゃんのおうち (ブルーナの絵本)

 原文を訳しているのは2名の作家です。ボックス1を訳しているいしいももこ(石井桃子)氏は、ピーターラビットなどの翻訳でも知られています。ボックス2はまつおかきょうこ(松岡享子)氏で、パディントンなどの翻訳も担当しています。

 どちらの翻訳も素晴らしく、わかりやすい言葉でミッフィーの世界を表現しています。またリズムにもこだわりが感じられて、声に出して読んでいて心地のいい音数になっています。

ボックス入りで特別感がある

1才からのうさこちゃんの絵本セット 2 (全3冊)

 セット購入だと箱に入っていて、特別感があります。リボンをかければそのままプレゼントとして渡せそうです。1冊単位でも買えますが、箱はセットで買わないと手に入らないので、のちのち購入する予定があるなら一度に買うのがおすすめです。

プレゼントやギフトにもおすすめ

フラワーギフトの写真

1才からのうさこちゃん絵本は、プレゼントやちょっとしたギフトにもおすすめです。

セットは1歳の誕生日プレゼントにぴったり

 セットは1歳向けの絵本が複数冊入っており、1歳の誕生日プレゼントに向いています。セットは2種類あるため、内容や予算に合わせて選びやすいのがメリットです。

 4冊入りのセット1は3500円程度、3冊入りのセット2は2500円程度で購入できます。2つ合わせても6000円前後で購入できる手頃さがいいですよね。

ちょっとしたおみやげには1冊単位でギフトに

 うさこちゃんの絵本は1冊880円と手軽に買えるため、ちょっとしたおみやげやギフトに絵本をあげたいときにもぴったりです。子どものいる友達のところへ遊びに行くときなど、手ぶらでいくのもな……というときに持っていってみてはいかがでしょうか。

絵本の内容・あらすじ&感想

ここからは、1冊単位で絵本をご紹介していきます。特に単品でプレゼントしたいと考えている方は、内容をチェックしておくといいですよ。

1才からのうさこちゃんの絵本1の収録作(4冊)

・ちいさなうさこちゃん

うさこちゃんとうみ

うさこちゃんとどうぶつえん

・ゆきのひのうさこちゃん

 初期の作品なので、今のミッフィーとはデザインが少し異なっています。そこまでしっかりしたストーリーではないので、1歳になったばかりの子にはこちらがおすすめです。

ちいさなうさこちゃん

ちいさなうさこちゃん (ブルーナの絵本)

 うさこちゃんが誕生するお話です。天使のお告げで赤ちゃん(うさこちゃん)が生まれるという聖書のような展開で、うさこちゃんシリーズの1作目となる作品です。2歳、3歳……と読んでいきたいならぜひ読んでおくのをおすすめします。

 初めてこれを読んだとき、びっくりしたのがお父さんとお母さんの名前でした。お父さんは「ふわふわさん」、お母さんは「ふわおくさん」と訳されているんです。なんともほのぼのする訳で、わたしは大好きです。

うさこちゃんとうみ

うさこちゃんとうみ (ブルーナの絵本)

 海へ遊びに行くうさこちゃんとパパ(ふわふわさん)を描いたお話です。砂で大きな山を作ったり、カラフルな貝を集めたり、海に入ったりと、いろんな遊びをしています。海に行ったことがない子も海での遊びを想像できる絵本です。

 個人的なお気に入りページは、砂丘の向こうに海が見えてきた場面です。青い空と青い海がおなじみのブルーなブルーで表現されていて、とてもシンプルなのに海に着いたわくわくを感じられます。夏に読みたい!

うさこちゃんとどうぶつえん

うさこちゃんとどうぶつえん (ブルーナの絵本)

 動物園に行くというストーリーはありますが、しまうまやカンガルー、ゾウなどの動物を順番に見ていく展開なので、物語を理解できなくても十分楽しめます。動物は全部で7種類出てきます。動物絵本としてもおもしろい作品です。

 どの動物もその生き物らしさが出ていてかわいいのですが、特に最初に出てくるおうむがとても好きです。赤と緑のブルーナカラーがおうむのデザインとマッチしていて、2匹の配色が対になっているのもいいんですよね。このおうむのピアスがほしいです。

ゆきのひのうさこちゃん

ゆきのひのうさこちゃん (ブルーナの絵本)

 雪で思う存分遊ぶうさこちゃんを描いています。ソリで遊んだりスケートをしたりするのですが、この絵本はそれだけで終わりません。雪で寒がっている鳥に出会い、なんとかしてあげようとするうさこちゃんの姿も描かれます。

 これまでの3作品を読んでいると、一人で遊んだり自分でなんとかしようとしたりするうさこちゃん「成長したな……」と感動してしまいます。また、ブルーナの深い色合いに雪の白がとても合っていて、一枚絵としての美しさも感じました。

1才からのうさこちゃんの絵本2の収録作(3冊)

うさこちゃんのさがしもの

うさこちゃんのてんと

うさこちゃんのおうち

 2に登場するうさこちゃんは、耳の先が丸く、見慣れたデザインになっています。1よりもお話の展開がしっかりしているので、1歳になってすぐだとまだ難しいかもしれません。

うさこちゃんのさがしもの

うさこちゃんのさがしもの (ブルーナの絵本)

 うさこちゃんが、大切にしているくまのぬいぐるみをなくしてしまうお話です。家中を探し、いろんな人に聞いてまわり、一生懸命探しても見つからないくまちゃん。ところが、ラストは思わぬところから現れて一件落着します。

 本作では、うさこちゃんのおじいちゃん・おばあちゃん・おばさんも登場します。物語としての展開がしっかりしており、「1才からの〜」の中でも特に物語性が強い1冊だと感じました。

うさこちゃんのてんと

うさこちゃんのてんと (ブルーナの絵本)

 テントを張り、その中で遊ぶうさこちゃんの話です。中でサンドイッチを食べたり、ビニールプールで水遊びをしたりしています。元気いっぱい遊び、そのあとはテントの中で眠るという、生活の手本となるような様子も描かれています。

 子どもらしく全てを楽しむうさこちゃんの姿に、読んでいてうらやましくなってしまう作品です。小さなテントを買って家の中に張り、その中でサンドイッチを食べたら楽しそうだな……と夢が広がりました。

うさこちゃんのおうち

うさこちゃんのおうち (ブルーナの絵本)

 うさこちゃんの家と、家の中にあるさまざまなものを紹介する展開になっています。エプロンやスプーン、おもちゃたち、イスなど、どの家にもあるようなものが登場するので、子どもにとって親しみがわきやすい1冊です。

 2に収録された3冊の中では最もストーリー性がなく、まだ物語が楽しめない子でも見ていられそうです。個人的にイスを紹介するページが好きです。正面からではなく、うさこちゃんが座った後ろ姿を描いているんですよ。想像力がつきそうです。

テーマで選びたい方へ

テーマで絵本を選びたい方のために、上記で紹介した絵本をテーマ別に分類しました。子どもが興味を持ちやすいテーマのものを選びたい方はぜひご覧ください。

生活をテーマにした絵本

普段の生活を送るパパ・ママ「ちいさなうさこちゃん

 うさこちゃんが生まれる前の場面で、花の水やり・そうじ・買い物など普段の生活を送っているパパとママが描かれています。

物をなくす共感しやすい話「うさこちゃんのさがしもの」

 大切にしていた物をなくしてしまうという、子どもにとって共感しやすい「あるある」が描かれています。

身の回りの物の名前を知れる「うさこちゃんのおうち」

 家・スプーン・おもちゃばこ・タンスなど、生活に使う身近なものがたくさん登場します。

遊びをテーマにした絵本

海での遊びがたくさん「うさこちゃんとうみ」

 砂山作り、貝集め、水遊びなど、海でのいろいろな遊びが描かれています。

さまざまな動物が登場「うさこちゃんとどうぶつえん」

 遊びに行った先の動物園で、おうむ、ゾウ、キリンなどたくさんの動物を見る話です。1匹1匹を見ていると、いっしょに動物園に行ったような気持ちになれます。

雪遊びを満喫する「ゆきのひのうさこちゃん

 ソリすべり、スケートなど、冬ならではの遊びが描かれています。

テントがある一日を描いた「うさこちゃんのてんと」

 テントの中でサンドイッチを食べたり、芝生でビニールプール遊びをしたりします。テントを張るだけで、普段のランチも楽しい遊びになってしまいますよね。

2才・3才・4才と読んでいくのも楽しい

 1才からのうさこちゃんの絵本は全部で7冊ですが、このほかに「2才からの〜」「3才からの〜」「4才からの〜」もあります。1が4冊、2が3冊なのはどの年齢のものも変わりません

 もしうさこちゃんシリーズが気に入ったようなら、年齢に合ったものを続けて読んでいくのもおすすめです。うさこちゃんといっしょに成長していくような感覚になれますよ。また、毎年恒例のプレゼントにするのも素敵だと思います。

2才からのうさこちゃんの絵本セット 1 (全4冊)

2才からのうさこちゃんの絵本セット 2 (全3冊)

3才からのうさこちゃんの絵本セット 1 (全4冊)

3才からのうさこちゃんの絵本セット 2 (全3冊)

4才からのうさこちゃんの絵本セット 1 (全4冊)

4才からのうさこちゃんの絵本セット 2 (全3冊)

さいごに

ミッフィー 木製スマホスタンド

 これまでこういうグッズを見かけると「ミッフィーだ!」と思っていたのですが、絵本を読んでいると「うさこちゃんだ!」と思うようになってきました。ただのキャラクターだったミッフィーが自分の中で生き生きと息づいているようで楽しいです。

 今回は1歳の子が読むという視点でご紹介しましたが、もちろん1歳の子以外にもおすすめです。特に「ちいさなうさこちゃん」はうさこちゃんの誕生がわかるお話なので、ミッフィーについて詳しく知りたい方はぜひ読んでみてくださいね。