すずめ書店

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【2024年3月】ハッピーセットの絵本&図鑑レビュー【第39弾】

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 こんにちは、すずめです。2024年3月15日より、ハッピーセットの絵本と図鑑が新しくなっています。第39弾となる今回の2作品の内容や感想を書いていきますので、今回の本をゲットしようか迷っている方はぜひ参考にしてくださいね!

こんな人向けの記事

・最新の絵本・図鑑がどんな内容か知りたい

ハッピーセットでおもちゃをもらうか本をもらうか迷っている

◆これまでのハッピーセット絵本&図鑑レビュー

【2023年9月】ハッピーセットの絵本&図鑑レビュー【第35弾】

【2023年10月】ハッピーセットの絵本&図鑑レビュー【第36弾】

【2023年12月】ハッピーセットの絵本&図鑑レビュー【第37弾】

【2024年2月】ハッピーセットの絵本&図鑑レビュー【第38弾】

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販売期間

 今回の販売期間は、「3月15日(金)〜」とされています。次回の絵本・図鑑がいつ始まるのかは公開されていません。

 これまでは7〜9週間ほどの期間で新しい絵本と図鑑が登場していましたが、今回はスパンが短く、5週間で新作に切り替わりました

 なお、図鑑の次回予告には「2024年5月リリース予定」と書かれていますので、次回(第40弾)は最低でも7週間後の4月5日(金)以降になるのではないかと予想されます。

39弾の絵本「かいけつゾロリ おたからいただき!大さくせん」

かいけつゾロリの表紙

タイトル かいけつゾロリ おたからいただき!だいさくせん
作者 原ゆたか
ジャンル 物語
ページ数 28ページ(表紙・裏表紙含む)

内容・あらすじ

 「せかいいちのかがやき」をお披露目するというポスターを見たゾロリたちは、おたからを独り占めするべく、トンガリ山を目指します。なんとかして川を越え、木の生い茂った森を抜け、暗闇の中でようやく宝を手にしたと思いましたが……?

 これまでのハッピーセット絵本と同じサイズ・ページ数でありながら、普通のゾロリシリーズとほとんど同じような構成で作られています。裏表紙にはバーコード風のデザインにゾロリたちが捕まっていたりと、遊び心満載です。

かいけつゾロリシリーズとは?

かいけつゾロリのドラゴンたいじ (1) (かいけつゾロリシリーズ ポプラ社の小さな童話)

 「かいけつゾロリ」は、いたずらの王を目指すキツネのゾロリと、双子イノシシのイシシ・ノシシが、さまざまな冒険をくりひろげるシリーズです。2024年3月現在では74巻まで発行されているほか、アニメブックやコミック版、スピンオフなども出版されています。

作者は原ゆたかさん

ほうれんそうマンのようかいじま (ポプラ社の小さな童話 81)

 原ゆたかさんといえば「かいけつゾロリ」シリーズが一番有名です。ゾロリでは作・絵のどちらも手掛けていますが、ゾロリが敵役として登場する「へんし〜んほうれんそうマン」(ほうれんそうマンシリーズ)や「よわむしおばけ」(よわむしおばけシリーズ)などでは絵のみを担当しています。

読んだ感想

机の上に本とハートが置かれている写真

 ページを開いた瞬間に、自分が子どもに戻ったのがわかりました。なんというか、図書館でまだ読んでいないゾロリを借りられて、これから知らないお話が読めるんだ!とワクワクしながら本を開いたときの記憶が鮮明によみがえりましたね……。

 それくらい、いい意味で変わることなく、昔大好きだったゾロリの空気感がそこにありました。作者の原ゆたかさんがページのすみに登場してしゃべってるメタなやつとか、シリーズに毎回出てくる赤い飛行機とか、全部「これこれ!」ってかんじでニヤニヤしながら読みました。

 それから、マックのおまけということもあってか、本作には下品な部分がなかったです。自分の曖昧な記憶では、ゾロリたちはもっと……あれだった気がする。まあ、食事中に読む子もいるかもしれませんからね! 誰でも気持ちよく読めるお話でした。

 小さい子のゾロリ入門にもいいし、大人が久しぶりに読むにもすごくいい本です。

第39弾の図鑑「押したらどうなる? ボタンの図鑑」

図鑑「乗りもの はたらく自動車③」の表紙

内容

目次

・バスのボタン

・エレベーターのボタン

・電車の安全対策ボタン

・公衆電話のボタン

・お店のレジのボタン

マクドナルドのボタン

・火災報知器

・歩行者用信号機ボタン

・なんのボタンかな?

・ボタンはスイッチのなかま

・ボタンを作る工場へ!

これまでの図鑑との関係

 ボタンを取り上げた図鑑はこれまでありませんでしたが、日常生活で見かけるものについて取り上げる図鑑はいくつかありました。分類しにくくはありますが、似ているものをピックアップしてみました。

内容 登場時期
分解する図鑑(身近な機械や道具) 2023年3月〜
マークの図鑑(まちなか) 2023年5月〜

元となった図鑑

 裏表紙では、ミニ図鑑のもととなった小学館の図鑑が紹介されています。ミニ図鑑を読んで興味を持ったら、もとになった図鑑を手に取ってみると好奇心をさらに深められるのでおすすめです。

 今回の「押したらどうなる?ボタンの図鑑」は、以下の図鑑がもとになっているそうです。

読んだ感想

机の上に本とハートが置かれている写真

 子どもって、ボタン大好きじゃないですか。というか、人間ってボタン大好きじゃないですか? 大人でも、街中でボタンを見かけると、「あれ押したらどうなるかな……」とか考えちゃうときありますよね。

 この図鑑は、「このボタンはこんなときに押す」「このボタンを押すとこういうことが起きる」などが細かく解説されていて、読んでいると人間の「ボタン押したい!」欲が満たされていきます。笑(より押したくなっちゃう人もいるかもしれませんが……)

 クイズも多く、積極的に読み進められるのもすごくよかったです。「日本でいちばん押されているエレベーターのボタンはどれかな?」とか、次のページがめくりたくなっちゃいます。

 余談ですが、個人的には表紙のボタン部分がエンボス加工されてるのが一番ぐっときました。そういう遊び心があるの、本当にいい……。

次回の図鑑

 図鑑の最後のページには、次回作の予告が書かれています。それによると、次の図鑑は「生き物かくれんぼ」! 葉っぱに似ている虫や、サンゴに隠れている魚など、隠れ上手な生き物をとりあげた図鑑だそうです。

 ただ、小学館の図鑑NEOシリーズには「生き物かくれんぼ」というものがありませんでした。というか、小学館が出版しているものでそれに近いものが見つからず……。ハッピーセットオリジナル図鑑なのかもしれません。

 似たような図鑑には、こんなものもありました。

 内容としては近そうですが、小学館の出版物ではないので、これが元ってことはなさそう……?

さいごに

 ハッピーセットの絵本・図鑑は、毎回期待を裏切らないのがすごいですよね。今回は大人気ゾロリシリーズがまさかの登場で、これからもびっくりするようなラインナップを用意してくれそうだな……とわくわくしています。

 図鑑もすごくおもしろかったですが、やっぱり今回はゾロリが早くなくなってしまいそうな予感。期間限定でしか手に入らないものなので、ファンの方も昔大好きだった方も、ぜひ早めにゲットするようにしてくださいね!

◆これまでのハッピーセット絵本&図鑑レビュー

【2023年9月】ハッピーセットの絵本&図鑑レビュー【第35弾】

【2023年10月】ハッピーセットの絵本&図鑑レビュー【第36弾】

【2023年12月】ハッピーセットの絵本&図鑑レビュー【第37弾】

【2024年2月】ハッピーセットの絵本&図鑑レビュー【第38弾】

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