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【2023年10月】ハッピーセットの絵本&図鑑レビュー【第36弾】

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 こんにちは、すずめです。2023年10月20日より、ハッピーセットの絵本と図鑑が新しくなっています。第36弾となる今回の2作品の内容や感想を書いていきますので、今回の本をゲットしようか迷っている方はぜひ参考にしてくださいね!

こんな人向けの記事

・最新の絵本・図鑑がどんな内容か知りたい

ハッピーセットでおもちゃをもらうか本をもらうか迷っている

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前回→【2023年9月】ハッピーセットの絵本&図鑑レビュー【第35弾】

次回→【2023年12月】ハッピーセットの絵本&図鑑レビュー【第37弾】

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販売期間

 今回の販売期間は、10月20日(金)〜12月14日(木)となっています。約1ヶ月半ありますが、いつものように売り切れ次第終了です。

 販売終了は特に明記されていないため、いつもは予想することしかできないのですが、今回はえほんの作者である中村美遥さんがSNSで発信していたため、この日程で確実かと思われます。 →実際は12月7日までの販売でした。

36弾の絵本「ひなちゃんとちいさなおともだち」

絵本「ひなちゃんとちいさなおともだち」の写真

タイトル ひなちゃんとちいさなおともだち
作者 中村美遥
ジャンル 物語
ページ数 28ページ(表紙・裏表紙含む)

内容・あらすじ

 ひなちゃんが大切にしているぬいぐるみの「クマくん」を描いたお話。ひなちゃんのことが大好きなクマくんは、ぬいぐるみの友達にやきもちをやいてしまうこともあるのですが……。最後はほっこりした気持ちになれる、やさしい絵本です。

今回の絵本の特徴

・ページ数が少し多め。

 前回の「ロコのおつかい」に続き、28ページとボリュームのあるページ数になっています。

作者は中村美遥さん

かぞえるえほん おやすみわんちゃん

 絵本の著者である中村美遥さんは、犬のイラストを中心に活躍されているイラストレーターです。「おやすみ」をコンセプトに絵を描いているとのことで、今回の絵本にも「おやすみ」のシーンがあります。

 イラストは、強弱のない線、濃淡のない色など、画面を構成する要素がとてもシンプルなのが特徴です。全体的にまるっこい形で描かれているのですが、女の子(ひなちゃん)はかなりデフォルメされていて、ゆるくかわいいのが印象的でした。

読んだ感想

机の上に本とハートが置かれている写真

 ぬいぐるみ同士でヤキモチをやきあって、時には自分が遊んでもらえるようにずるいことをしてケンカをして……。ひなちゃんのことが大好きなぬいぐるみたちの行動が、いじらしくてとにかく愛らしかったです。

 おもちゃたちが自分たちの意思を持って暮らしているのは「トイストーリー」などでおなじみの設定ですが、本作は年齢が低い子でもわかりやすく、感情移入しやすいのがよかったです。自分の持っているぬいぐるみを大切にしたくなる絵本でした。

第36弾の図鑑「水木しげるの妖怪ずかん」

図鑑「妖怪ずかん」の写真

内容

目次

・妖怪って何だろう?Q&A

・海や川に出る妖怪

・山や森に出る妖怪

・町や里に出る妖怪

・家の中に出る妖怪

・得意技をもつ妖怪

・身近で起こる妖怪のいたずら

・チャレンジ!妖怪クイズ10

これまでの図鑑との関係

 これまでに登場した図鑑のうち、架空の生き物をテーマにしたものはありませんでした。また、既存のキャラクター(鬼太郎)が図鑑内に登場しているものも初となります。

これまでにない機能・AR!

 今回の図鑑でこれまでと大きく異なるのは、AR機能がついていることです。webページにアクセスするだけでOKなので、気軽に遊べました。アプリをダウンロードするのはちょっと面倒なのでうれしい……!

 表示できる妖怪は全部で10体(10人?)で、動くだけでなく音も出るのが楽しかったです。鳴き声だったり呻き声だったり、音があると臨場感が違いますね! しばらく一人で遊んでました。 

 惜しいなと思ったのが、「カメラをかざすだけ」で10種類全ての妖怪が見られるわけではないという点。画面下に選択肢があって、見たい妖怪が含まれるグループを選んだ状態でかざさないと妖怪が出てこないんです。まあ、図鑑の漢字にはふりがなもふってあるし、ひらがなが読める子なら問題なさそうなんですが……。

AR機能のスクリーンショット

こんなかんじで3つのグループに分かれています

 それから疑問なのが、このARサービスが2023年12月8日までということ。前述しましたが、今回の絵本&図鑑は12月14日までの予定なんですよね。早めに図鑑が売り切れるのを想定しているのだと思うのですが、配布期間内にサービスが終了してしまうのは……ちょっと切ないです。 →実際は12月7日までの販売となっていたため、期間内に購入した人はみんな遊べる期間設定でした。

元となった図鑑

 裏表紙では、ミニ図鑑のもととなった小学館の図鑑NEOが紹介されています。ところが、本作の裏表紙には次のように書かれています。

この本は、漫画家水木しげるが描いた妖怪の絵で構成された、ハッピーセット®︎オリジナルのクイズとARマーカーつきミニ図鑑です。

水木しげるの妖怪ずかん 裏表紙より引用)

 今回のずかんのイラストがどの本から使われているのかはわかりませんが、少なくとも今回は、小学館の図鑑NEOを元にして作られたものではないようです。

読んだ感想

机の上に本とハートが置かれている写真

 現代の日本で「妖怪」と言われてもピンとこない、怖くない……と思っていたのですが、さすが水木しげる、絵の1枚1枚が妙にリアルで怖い。怪しかったり不気味だったりちょっと愛らしかったりと、妖怪の魅力が存分に詰まっていました。

 そしてこの図鑑の最高なのは、妖怪に出会ったときの対処法がきちんと書いてあるところ!笑 たとえば「ぬりかべ」なら、「足元のあたりを棒ではらうと、ぬりかべが消えて前に進めるようになるよ(ミニずかんより抜粋)」……だそうです。これでいつ妖怪に会っても安心ですね!

次回の図鑑

 図鑑の最後のページには、次回作の予告が書かれています。それによると、次の図鑑は「まどあけずかん きょうりゅう」! 幼児向け図鑑シリーズの「まどあけずかん」が元になっているそうで、これまでよりも低年齢から楽しめる図鑑になっていそうです。

 恐竜はこれまでに「ティラノサウルス」と「トリケラトプス」があったので、次はスピノサウルスかトリケラトプスあたりかな?と思っていたのですが、予想が外れました。とはいえ、しかけ図鑑、とても楽しみです!

さいごに

 「ほんのハッピーセット」第36弾は、新しい試みのある図鑑が人気になりそうだなと思いました。とはいえ絵本もかわいらしく、今回も早めに売り切れてしまいそうですね。気になった方はぜひ、お早めに買いに行くようにしてくださいね!

◆その他のハッピーセット絵本&図鑑レビュー

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