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【2023年12月】ハッピーセットの絵本&図鑑レビュー【第37弾】

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 こんにちは、すずめです。2023年12月8日より、ハッピーセットの絵本と図鑑が新しくなっています。第37弾となる今回の2作品の内容や感想を書いていきますので、今回の本をゲットしようか迷っている方はぜひ参考にしてくださいね!

こんな人向けの記事

・最新の絵本・図鑑がどんな内容か知りたい

ハッピーセットでおもちゃをもらうか本をもらうか迷っている

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販売期間

 今回の販売期間は、12月8日(金)〜となっています。販売終了は明記されていません。前回・前々回ともに7週間で切り替わっていたので、今回も同じくらいであることが予想されます。(1月25日くらいまで?)→(追記)2月8日まででした。まるまる2ヶ月だったので、最近の中ではかなり長い期間でしたね。

37弾の絵本「そうぞうのおともだちラジャー」

絵本の表紙の写真

タイトル そうぞうのおともだちラジャー
作者 スタジオボノック(文:藤本哲平)
ジャンル 物語
ページ数 28ページ(表紙・裏表紙含む)

内容・あらすじ

 ラジャーは、想像が大好きな少女アマンダの想像で生まれた男の子。ラジャーのような想像上の友達は「イマジナリ」と呼ばれています。アマンダが箱に入って想像するだけで、雪山・空・海への大冒険が始まります。

 誰かが想像したイマジナリが集まる図書館では、さまざまな個性的なキャラクターを見ることができます。どんな子が想像した「友達」なのか、どんな名前なのかなど、読者が想像を膨らませることができる場面もあります

今回の絵本の特徴

・アニメ映画のスピンオフ作品

 本作は、2023年12月15日に公開の映画「屋根裏のラジャー」のスピンオフ作品です。絵本では人間とイマジナリたちの関係が描かれただけで終わっていますが、映画ではさらなる冒険につながっていくようです。

 なお、映画のスピンオフが絵本になったのはこれが初めてではありません。2022年11月には、新海誠の映画「すずめの戸締まり」の公開に合わせて「すずめといす」という絵本が配布されました。

・ARよみきかせ機能がついている

 スマホで特設サイトにアクセスし、表紙を読み込めば、AR読み聞かせを楽しむことができます。画面上で絵本が開き、自動でページをめくりながらお話を読み聞かせしてくれる機能です。期間限定で、2月8日までとなっています。

 また、効果音がついていたり、雪や風、水などのエフェクトが飛び出したりと、普通に絵本を読むだけでは味わえないおもしろさが体験できます。ちなみに読み聞かせを担当しているのは、映画本編でラジャーの声をつとめている寺田心さんです。

映画はスタジオボノック作品

メアリと魔女の花

 本作の元となった映画は「スタジオボノック」による作品です。ジブリを退社した2人によって作られたアニメーションスタジオで、「メアリと魔女の花」で広く名前が知られました。

 なお、絵本のイラストはアニメ映画と同じ画風で描かれています。映画内のシーンを抜粋しているのかもしれません。

読んだ感想

机の上に本とハートが置かれている写真

 絵のひとつひとつが美しく、特にラジャーとアマンダが冒険する場面はわくわくさせられます。アニメ映画がもとになっていることもあり、普通の絵本ではこうは描かないだろうな……と思う絵もたくさんありました。(良くも悪くも)

 AR読み聞かせはあまり期待せずに見たのですが、想像よりもずっとよくびっくりしました。特に雪や風などのエフェクトが絵本から飛び出してくるように見えるのが楽しかったです。心くんの声もすごく聞き心地がよく、よかった……。

第37弾の図鑑「まどあけずかん きょうりゅう」

図鑑の写真

内容

なかまわけ……獣脚類、竜脚系類など、体のつくりを元に恐竜を分類したページ。まどをあけると骨格が見られる。

じだい……恐竜が繁栄した時代を図にしたページ。まどをあけるとその時代についての知識が書かれている。

あーん……肉食恐竜・草食恐竜の口を開け、食べ物を食べさせてあげるページ。口の中の様子もわかる。

これまでの図鑑との関係

 これまでに登場した図鑑のうち、恐竜をテーマにしたものは以下の2つです。

内容 登場時期
恐竜(ティラノサウルス 2019年7月〜
恐竜(トリケラトプス 2021年9月〜

これまでにない要素・まどあけ

 今回の最大の特徴は、これまでになかったしかけ付きの図鑑であるという点です。厚紙で作られているボードブックのような図鑑なので、いつもよりも丈夫そうです。ただしその分ページ数は大幅に少なく、内容は6ページ(見開きで3ページ)となっています。

 なお、本のハッピーセット全体を通して考えると、しかけつきでボードブックタイプの本は2冊目となります。(絵本の「なってみたいな なりたいな」が1冊目)

元となった図鑑

 裏表紙では、ミニ図鑑のもととなった小学館の図鑑NEOが紹介されています。ミニ図鑑を読んで興味を持ったら、もとになった図鑑を手に取ってみると好奇心をさらに深められるのでおすすめです。

 今回の「まどあけずかん きょうりゅう」は、以下の図鑑がもとになっているそうです。

 なお、まどあけずかんはきょうりゅうの他にもいろんなものが発売されており、「いきもの」「のりもの」などの鉄板テーマだけでなく、「きけんせいぶつ」「せかいのりょうり」などの珍しいものもあります。入学前の子におすすめ

読んだ感想

机の上に本とハートが置かれている写真

 まどあけずかんの存在を知らなかったのですが、これすごくいいですね! しかけを開けるという動作がひとつ加わるだけで、もっとめくりたい、恐竜について知りたいという気持ちが大きくなるのが不思議です。

 それから、最初はあまり気にしていなかったのですが、英語がついているのもすごくよかったと思います。恐竜の名前だけでなく、「獣脚類」「古生代」などのワードにも英語がついていたのはさすがだなと思いました。

 表紙はリアルなイラストですが、個人的には「じだい」のページのゆるくコミカルなイラストがお気に入りです。ポップでかわいい。ページ数の少ない絵本ですが、読後の満足感がすごかったです。

次回の図鑑

 図鑑の最後のページには、次回作の予告が書かれています。が、今回はボードブックでページ数が少ないからなのか、予告がありませんでした。いつも次の予告を見るのが楽しみだったのですが、今回は直前までのお楽しみということですね……! 

さいごに

 「ほんのハッピーセット」第37弾は、絵本・図鑑ともに、これまでにない要素がたっぷりの作品でした。ラジャーは映画公開後に人気が出そうだし、まどあけずかんはこれまで図鑑を選ばなかった低年齢層からも選ばれそうです。

 いつものことですが、今回も終了より早めになくなってしまうかもしれません。気になった方はぜひ、お早めに買いに行くようにしてくださいね!

◆これまでのハッピーセット絵本&図鑑レビュー

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