こんにちは、すずめです。でこぼこフレンズを観ていた世代です。ジャジャーン、という例のピアノの音が聞こえたら、多分反射的に「でっこぼっこフレ〜ンズ♪」って歌っちゃうと思います。そういう人、多いですよね?
本記事では、でこぼこフレンズについての詳しい解説のほか、絵本を入手する方法や無料動画を見る方法などについても紹介していきます。懐かしいと感じる世代の方から最近知ったという方まで、誰もがでこぼこフレンズに詳しくなれますよ。
・でこぼこフレンズを当時観た覚えがある
・終了の理由や作者などが知りたい
・でこぼこフレンズのキャラがトラウマになっている
でこぼこフレンズとは?
でこぼこフレンズはおかあさんといっしょのショートアニメ
でこぼこフレンズは、おかあさんといっしょ内の1コーナーとして放送されていたショートアニメです。ドアのノック音のあとにキャラクターがひとり登場し、得意なことを披露したり視聴者に話しかけたりします。1話あたり30秒と短いのが特徴です。
放送期間や放送終了の理由
いつからいつまでやっていた?
でこぼこフレンズが放送されていたのは、2002年から2011年の9年間です。9年の間に、うたのおにいさんは杉田あきひろさん→今井ゆうぞうさん→横山だいすけさん、おねえさんはつのだりょうこさん→はいだしょうこさん→三谷たくみさん、たいそうは佐藤弘道さん→小林よしひささん、ダンスはタリキヨコさん→いとうまゆさんと変わっています。かなり長い期間放送されていたのがわかりますね。
また、人形劇は2009年までが「ぐ〜チョコランタン」、2010年からは「モノランモノラン」が放送されていました。
放送終了した理由は?
はっきりとした理由は明らかではありませんが、番組編成の変更に伴い終了したというのが理由のひとつにありそうです。もともとおかあさんといっしょは、出演者や人形劇、その他のコーナーなどを数年単位で一新しています。
でこぼこフレンズが終了した2011年は、人形劇「モノランモノラン」が終了した年でもあります。「ポコポッテイト」が始まるのと同時に、ショートアニメも「ともだち8にん」に変更されました。
「こんなこいるかな」も同じ枠のアニメ
同じ枠のショートアニメ作品に、「こんなこいるかな」があります。個性がそれぞれ違うキャラクターを扱うという意味では似たコンセプトといえるかもしれません。
こんなこいるかなについては、別記事で詳しく解説していますので、そちらもぜひご覧ください。
【徹底解説】こんなこいるかなシリーズ*キャラ紹介・特徴なども
NHK「こんなこいるかな」と発達障害の関係について真剣に考察しました
個性的なキャラクターが最大の魅力
でこぼこフレンズはストーリーがなく、個性的なキャラクターたちで成り立っている作品です。キャラクターは見た目も性格も全く違うものばかりで、それぞれ得意なことや好きなことが違います。
キャラクター紹介は別記事にまとめる予定ですので、記事完成まで少々お待ちください。
キャラデザを担当した作者は誰?
丸山もも子・鍬本良太郎のユニット「M&K」
でこぼこフレンズは、丸山もも子さんと鍬本良太郎さんが作者となっています。お二人はユニット「M&K」として活動されており、でこぼこフレンズのキャラクターも共同で作られたようです。
他に手がけたキャラクターは有名なものばかり
M&Kは他にも有名なキャラクターを多数手がけています。ジュースでおなじみの「Qoo(クー)」や東京スカイツリーのキャラクター「ソラカラ」、「ビオレママ」などもM&Kの作品です。確かにでこぼこフレンズに近いものがありますよね。
また、現在おかあさんといっしょ内で放送されている「ぞうのそうぞう」やNHKで放送されていた「ぜんまいざむらい」もM&Kのデザインです。
今からでもでこぼこフレンズを堪能したい方へ
基本情報がわかったところで、放送終了から10年が経った今からでもでこぼこフレンズを堪能する手段をご紹介します。
でこぼこフレンズの絵本がほしい!どこで売ってる?
かつてはキャラクターを紹介する本や、アニメ絵本、とびだす絵本などがたくさん出版されていました。しかし現在はどれも絶版となっており、中古もあまり出回っていません。メルカリなどでもすぐに売り切れてしまうようです。
今は手に入りづらい状況ですが、でこぼこフレンズは根強い人気があるため、「こんなこいるかな」のように新装版が再販される可能性もあります。それまでは古本屋などをチェックし、見つけたらすぐに購入するのがよさそうです。
今後、新装版などで絵本が再販されたら、全作品について紹介する予定です。
キャラクターのグッズや関連商品がほしい!
キーホルダーやガチャガチャは昔のものを探そう
最近は懐かしいキャラクターがブームになっており、かつての人形劇「にこにこぷん」のグッズが全く新しいデザインで出されたり、同枠アニメ「こんなこいるかな」のガチャガチャが発売されたりしています。
しかし、でこぼこフレンズのグッズは今のところ、放送当時に販売されていたもののみとなっています。グッズがほしいなら、メルカリやヤフオク、Amazonマーケットプレイスなどで探しましょう。
LINEスタンプは「ほしい!」の声が多いもの……
おかあさんといっしょ関連のラインスタンプは意外とたくさん販売されており、懐かしいものだと「にこにこぷん」、新しいものだと「けけちゃま」のスタンプが購入できます。しかし、残念ながらでこぼこフレンズのスタンプはまだありません。
SNSなどを見ると、「でこぼこフレンズのLINEスタンプがほしい」という声はかなり多くあるようです。需要が大きいほど配信される可能性も高まるため、今後に期待したいところです。
映像を観たい!どうすればいい?
VHSよりもDVDの方が手に入りやすそう
でこぼこフレンズは、DVD・VHSともに販売されていた時代のアニメです。そのため、DVDにもVHSにもなっていました。現在ではDVDの方が入手できる確率が高いようです。特にアマゾンには中古がいくつかあるようなので、チェックしてみてください。
サブスク配信で観たいなら「プレイリーキッズ」一択!
でこぼこフレンズは、アマプラやNetflixなどのサブスクでは配信がされていません。現在サブスクで視聴できるのは、子ども向けの動画配信サービス「プレイリーキッズ」のみです。
9年間で放送されたすべてが配信されているわけではありませんが、現在は100話近くが配信されています。DVDやVHSで観るよりも画質がきれいで観やすいですよ。
でこぼこフレンズ|Prairie Kids(プレイリーキッズ)|子どものための動画配信サービス
無料ででこぼこフレンズの動画を観るには?
無料ででこぼこフレンズが観たいなら、プレイリーキッズ公式のYouTubeを観ましょう。でこぼこフレンズの動画をアップしており、現時点で視聴できるのはたまご王子が出る「クレヨン」、メロディーヌが出る「スキップ」、サボサボが出る「はずかしい…」の3話です。
でこぼこフレンズが観たいけれど、サブスク登録はためらう……という方は、以下からぜひ観てみてください。ピアノの音、懐かしいです。
でこぼこフレンズの豆知識
ここからは、知っている人は知っている豆知識をご紹介します。当時なんとなく観ていたという方は「そうなんだ!」と思うこともあるかもしれません。
今月の歌「ぼくときみ」はでこぼこフレンズが映像に登場
2003年6月の今月の歌(月歌)は「ぼくときみ」という曲で、映像にでこぼこフレンズが出演しています。はなはなマロン・メロディーヌが歌詞に合わせて遊び、後半は初期キャラクター12組が仲良く過ごしています。
歌詞だけを見るとでこぼこフレンズらしさはあまり感じられませんが、イントロがあの特徴的な「じゃじゃーん」というピアノの音なので、聴けばすぐに「でこぼこフレンズだ!」と思いますよ。
スペシャルでは複数キャラが登場することもあった
基本的には1話に1人のキャラクターが登場しますが、スペシャルではキャラクター同士がコラボして登場することもありました。ただでさえ個性的なキャラクターが複数登場することで、新しい展開が生まれるのがおもしろいですよね。
ノックの音は4種類
でこぼこフレンズはドアをノックする音が印象的です。しかし、実はノックに種類があるのをご存知でしたか? ノーマルは「コンコン(トントン)」という音なのに対し、オオガーラが出てくるときは「ドーンドーン」、ムクムクが出てくるときは「クイックイッ」というような音に変わります。
また、特殊な状況(ドアの向こうで寝ているなど)のときにはノックの音が鳴らないこともあります。観ていて特殊な音が鳴ると、ちょっとうれしくなりますね。
英語版「DEKOBOKO FRIENDS」もある!
日本で人気のでこぼこフレンズですが、2005年にはアメリカ進出を果たしています。基本的なアニメはそのままに、文字部分とセリフは全て英語に翻訳されています。子ども向けのチャンネルで放送されていたそうですが、現在は終了しています。
現在も話題になるでこぼこフレンズ
今でもときどき、SNSなどででこぼこフレンズが話題になることがあります。どんなふうに話題になるのでしょうか。
「トラウマ」「怖い」という思いでと共に語られる
意外に思う方もいるかもしれませんが、でこぼこフレンズは「トラウマ」「怖かった」という言葉とともに語られることがあります。心当たりがある方もいるかもしれません。「怖い」と言われてしまうのが、ケンバーンです。
ケンバーンはたらこくちびるでにっこり笑い、しゃべっているときも普通なのですが、ニヤッと笑ったときに口の中の鍵盤が見えます。近くで見ると鍵盤だとわかるのでそこまで怖くないのですが、当時のテレビの低い画質で見るとなんとも言えない不気味さがあり、ゾッとするんですよね……。
「最終回」や「笑ってはいけない」などネタとして楽しまれる
他にも、でこぼこフレンズはさまざまなネタにされていることがあります。放送後期がニコニコ動画の全盛期だった頃と重なっていたことも影響しているようです。
有名なのが、ダウンタウンの「笑ってはいけない」の映像と組み合わせたもので、キャラクターたちが何かをしてダウンタウンが吹き出すのがおもしろいと話題になりました。また、架空の最終回として隕石がぶつかる映像と繋ぎ合わせるものもあります。
現在はTwitterやTikTokなどのSNSに当時の動画がアップロードされ、これまで見たことがなかった層の目に触れることもあるようです。でこぼこフレンズの知名度があがってうれしい反面、違法に使われてしまっている残念な気持ちもあります……。
さいごに
放送終了してから10年以上が経つにもかかわらず、でこぼこフレンズは「また放送してほしい」との声がたくさん聞かれます。それほどみんなに愛される名作だったということです。
わたしとしては、絵本が新装版などで再販されてほしいなと思っています。あの個性的なキャラクターたちを、また楽しめる日がくるといいですね。