こんにちは、すずめです。お散歩がてらよく図書館に行き、自分の読みたい本や娘に読み聞かせる絵本を借りています。が、今回初めて借りた本を破ってしまいました。
本記事ではことの顛末のほか、こちらがどう謝罪し、どんな対応を受けたかについて紹介します。また、こういうときにしてはいけないNG行動も解説しますので、借りた本を破ってしまい困っている方は参考にしてください。
・図書館で借りた本を破ってしまい対処に困っている
・借りた本が最初から破れていて困っている
ことの顛末
破った本とそのときの状況
破れてしまったのは、昼間に借りたばかりの「ノンタンにんにんにこにこ」。赤ちゃん向けの絵本ですが、ボードブックではなく、普通の紙でできています。
普段、ボードブック以外の絵本は娘の手が届かないところに置くようにしていたのですが、このときはうっかりギリギリ手が届く場所に置いてしまっていました。
となりの和室で洗濯物を干していたわたしは、娘のはしゃぐ声に気付き、なにしてるのかな?とリビングを覗きました。すると、手元には図書館で借りていた「にんにんにこにこ」が。表紙をめくり、1ページ目の上部をぐしゃっと握っているところでした。
「ちょっと待って! それはだめだよー!」
慌てて大きな声で制止しようとしたからか、娘はもっとはしゃぎだして、ページを握ったまま手をブンブンと振りました。その拍子に、1ページ目が半分ほど破れてしまいました。(イラスト赤線の部分)
なぜイラストで解説しているかというと、破ってしまったのがあまりにもショックで、写真を撮るなんて思いつきもしなかったからです……。謝罪を終えてほっとしたときにようやく、記録として記事にしようと思いついたのでした。
謝罪に行くときの心がけ
翌日、娘を連れて図書館に謝りにいくことにしました。その際に自分の中で気をつけたのはひとつ。絶対に娘のせいにはしないということです。
実際に破ったのは娘なので、少し気を抜くと「娘が破ってしまって」と言ってしまいそうになります。でも、その絵本を娘の手の届くところに置いておいたのはわたしです。責任は管理を怠った親にあります。
ただし、これは今回のケースでのお話です。もし破ってしまったのが分別がつく子どもで、普段から「本は大切に扱おうね」と教えていたのに破ってしまったのなら、子ども主体で謝罪をするのもありだと思います。
図書館での謝罪
そこの図書館は二階建てで、一階で子ども向けの絵本や児童書を扱っています。一階のカウンターで司書さんに「借りていた本を破ってしまって……本当にすみません。弁償させてください」と謝罪しました。
が、一階のカウンターでは処理ができないようで、二階のカウンターに持って行くようにと言われました。お話しした司書さんは破れたページを見てとても困惑していたので、「もしかして本を破るケースって思ったより少ない?」と焦りました。
思い返してみると、今まで借りた絵本はページ外れや汚れならありましたが、紙そのものが大きく破れているものはありませんでした。そのとき改めて自分のしてしまったことの重さを実感し、さらに反省しました。
二階のカウンターにいる司書さんにも先ほどと同じように説明したところ、やはり困った顔をされていました。「ちょっと状態を確認してくるので、お待ちいただけますか?」と言われ、娘を抱っこしながらその場で少し待ちました。
しばらくすると奥から司書さんが戻り、「今回はなんとかこっちで直すので、大丈夫ですよ」と言われました。「でも……」と引き下がったのですが、「まだ小さいと破っちゃうこともありますよね。気になさらないでください」と優しいお言葉をいただきました。
結局、今回のケースでは弁償をせずに絵本を返却することになりました。もちろん本の状態や図書館の判断は一定ではないため、ページ破れで弁償をすることになる場合もあると思います。とにかく、本は大切に扱うのが一番です……。
してはいけないNG行動は?
謝罪を済ませて帰る間際、司書さんに「きちんと言ってくださってありがとうございました」と逆にお礼を言われました。どうやら、破損させてしまいながらも黙って返却する方もいるようです。
そのとき、教員時代に学校司書の先生が児童に指導していたことを思い出しました。学校で教えていた、本を破損したときにしてはいけないことは2つです。
①黙って返すのはNG
ページが破れたり取れたりした状態で次の人の手に渡ると、もっと破れがひどくなったり、抜けたページを紛失してしまったりします。また、自分で破損させたのに黙って返すのは道徳的にもよくありません。
②自分で直すのもNG
セロハンテープで直すと、テープの劣化・変色で本が傷みます。専用のテープを使ったとしても、失敗すれば本はボロボロになります。本を直したい気持ちはわかりますが、プロにお任せするのが一番きれいに直ります。
破れたままの状態でカウンターに持っていこう
つまり、もし本を破ってしまったら、破れたままの状態でカウンターに持っていき謝罪をするのが正しい行動ということになります。これら2つは学校図書館に限らず、普通の図書館でも同じだと思います。
もちろん破損しないようにするのが一番ですが、もし破ってしまった場合は、故意ではなくてもきちんと謝りましょう。
借りた時点で破損していたらどうする?
ここで気になるのが、もし借りた時点で破損していたらどうすればいいのかという点です。そこで、以前いっしょに勤めていた学校司書の先生に聞いてみました。その先生によると、「もし借りた本が破れていたら気付いたタイミングで言ってほしい」とのことでした。
そこで、「もともと破れてたって言われたら『自分が破ったのに嘘ついてるな』って思いませんか?」と聞いてみました。そう思われるのが心配で、自分は悪くないのに言えない人、結構いるんじゃないかな……と思ったからです。
ですが、その先生は「嘘だなんて思わないし、別に嘘でも本当でもどっちでもいい」と言っていました。先生曰く、「たとえ自分が破って嘘ついているんだとしても、黙って返されるよりマシ」なのだそうです。
気付いたタイミングで報告してほしいというのも、返すときに言われると嘘っぽいから……とかではなく、破損したままで読むと破損がひどくなるからとのことでした。まとめると、以下のようになります。
さいごに
これをお読みの方の中には、借りた本を破ってしまってどうしたらいいかわからずこの記事に辿りついた方もいるかもしれません。ぜひ図書館に本を持って行き、謝ることをおすすめします。司書さんたちはきっと、破損を責めたりしません。
わたしの今回のケースでは、わりと派手にページを破ってしまっても弁償なしで済みました。とはいえ、大切な本を1冊傷つけてしまったことには変わりません。今後同じことがないように、借りた本の管理をしっかりしようと反省しています。
なお、自分の絵本を破ってしまった方にはこちらの記事がおすすめです。絵本を修復できるページヘルパーについて紹介しています。あわせてご覧ください。